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概要:米国債利回りの上昇を受けて、リスク資産市場に動揺が走っている。株式やビットコインをはじめとする今年のリスク資産上昇に陰りが出るのではないかとの不安だ。
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国債利回りの上昇を受けて、リスク資産市場に動揺が走っている。株式やビットコインをはじめとする今年のリスク資産上昇に陰りが出るのではないかとの不安だ。
8月22日、 米国債利回りの上昇を受けて、リスク資産市場に動揺が走っている。
米国債利回りは、堅調な経済成長を受けて連邦準備理事会(FRB)の利上げが長期化するとの見方を背景に今月、2007年以来の水準に上昇した。今年好調に推移していた株式などリスク資産の保有者も、米国債利回りの着実な上昇を無視できなくなっている。
S&P総合500種指数は今月4%下落。一方で米10年国債利回りは21日に4.35%と約15年ぶりの高水準を記録した。
S&P情報技術セクターは今月5.7%下落、ビットコインは10%以上下げた。急成長企業が多い上場投資信託(ETF)のARKイノベーションETFは18.5%値下がりしている。
国債利回りが上昇すれば、リスク資産の投資妙味が薄れるほか、個人・企業の債務返済負担が増えることになる。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニア・グローバル・マーケット・ストラテジスト、サミール・サマナ氏は、暗号資産(仮想通貨)や中・小型グロース株にとって「最後の審判の日」が来たと指摘。「少なくとも今後6カ月は、借り入れやクレジットへの依存度が最も少ない市場セクターへの投資が最大かつ最も明確なテーマになるだろう」と述べた。小型株、新興国市場、不動産投資信託(REIT)、一般消費財セクターへの投資は推奨できないという。
今後の市場の大きく左右するのが、米ワイオミング州で今週開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」だ。パウエルFRB議長が25日に経済見通しについて講演する。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は、投資家はかつて考えていたほど急速に金利が下がらないことを認識しつつあり、戦略を練り直していると指摘した。
リフィニティブ・リッパーの最新週間データ(8月16日までの1週間)によると、米国の投資家は株式ファンドを3週連続で売り越し、利回りの高いマネー・マーケット・ファンド(MMF)に7月5日以来最大なる約325億ドルを投じた。
ドイツ銀行によると、投資家の株式ポジションは4週連続で減少、2カ月ぶりの低水準となっている。
<株式に強気な見方も>
ただ、株式を売り持ちにする戦略は今年、損失が出ている。米株式市場は景気後退(リセッション)懸念の高まりや地銀破綻を乗り越え、底堅く推移しており、多くの投資家が今年の株高を予想している。S&P総合500種指数の年初来上昇率は14.6%だ。
ゴールドマン・サックスのストラテジストは21日、個人・機関投資家の株式保有高が過去の標準値を下回っており、好調な経済が続けば、市場に追加資金が流入し強気相場の原動力となる可能性があると指摘。「米経済が引き続きソフトランディングの道を歩めば、最近の(株式投資の)減少は短期的なものに終わるだろう」と述べた。
シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチのトレーディング&デリバティブ担当マネジングディレクター、ランディ・フレデリック氏も、S&P500採用企業の利益は第2・四半期に底入れし、第3・四半期に拡大すると予想。これを受け、S&P500指数が年内に最高値に上昇するとの見方を示した。同指数は現在、昨年1月に記録した終値ベースの最高値を8%強下回っている。
同氏は「低金利時代は終わり、高金利での借り換えが必要になる多額の負債を管理している新規企業は苦戦を強いられるだろう。だが、これは市場全体にとって一時的な小休止の時期だと考えている」と述べた。
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