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概要:米国株式市場は、S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇して終了した。8月の雇用統計で失業率が上昇したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で利上げを一時停止するとの見方が一段と強まった。
[1日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇して終了した。8月の雇用統計で失業率が上昇したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で利上げを一時停止するとの見方が一段と強まった。
米国株式市場は、S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇して終了した。8月の雇用統計で失業率が上昇したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で利上げを一時停止するとの見方が一段と強まった。
一方、メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーと ケーブルテレビ大手チャーター・コミュニケーションズの料金トラブルによりストリーミング配信会社が急落したことで、ナスダック総合はマイナス圏で引けた。
労働省が朝方発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は18万7000人増と、予想以上に増加。一方、失業率は3.8%と、7月の3.5%から上昇し、2022年2月以来の高水準となった。
今回の結果で米連邦準備理事会(FRB)がインフレとの戦いに勝利していると改めて示され、利上げサイクルは終了に近づいているとの見方が一段と裏付けられた。GLOBALTインベストメンツ(アトランタ)のポートフォリオ・マネージャー、キース・ブキャナン氏は「今回の雇用統計は、FRBがハト派姿勢を強める根拠になる」とし、「利上げサイクルの終了が早まれば、株価は大幅に上昇する可能性がある」としている。
FRBは今月19─20日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。CMEフェドウオッチによると、今回の会合で金利据え置きが決定される確率は93%になっている。
ウォルト・ディズニーは2.4%安、チャーター・コミュニケーションズは3.6%安。売りは他のストリーミング関連銘柄にも広がり、メディア大手のワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は12%、パラマウント・グローバルは9.5%、フォックス・コープは約6%、それぞれ下落した。
電気自動車(EV)大手テスラは5%安。売買高は326億ドルと、S&P総合500種採用銘柄の中で最も多かった。テスラはこの日、セダン「モデル3」の航続距離の長い改良版を中国、欧州、中東、オーストラリア、日本で発表した。
半導体大手ブロードコムは5.5%安。前日発表の第4・四半期(8─10月)の売上高見通しは市場予想を小幅に下回った。
一方、デル・テクノロジーズは21%と急騰。前日発表の第2・四半期決算(8月4日まで)は、人工知能(AI)ブームの恩恵を受けたほか、コンピューターハードウエアとサーバー製品に対する安定的な需要が寄与し、売上高が市場予想を上回った。
S&P総合500種の11業種のうち、6業種が上昇。エネルギーが2.05%と、最も大きく上げた。
週足ではS&P総合500種が2.50%、ダウ工業株30種が1.43%、ナスダック総合が3.25%上昇。
商いは比較的薄く、米取引所の合算出来高は89億株。直近20営業日の平均は104億株。
S&P500は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.1対1の比率で上回った。
米株式市場は来週4日はレーバーデーの祝日のため休場となる。
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