ソフトバンクＧ、アームのＩＰＯでアップルなど戦略投資家に確保

エヌビディアやＡＭＤ、インテル、グーグル、サムスン電子も出資へ

• ソフトバンクＧ、アームＩＰＯで来週ロードショー開催－関係者

ソフトバンクグループは傘下の英半導体設計会社アームの新規株式公開（ＩＰＯ）でアップルとエヌビディア、インテル、サムスン電子などを戦略投資家として確保した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。これら企業はアームの主要顧客でもある。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）やケイデンス・デザイン・システムズ、アルファベット傘下のグーグル、シノプシスなども含まれるという。関係者は詳細が発表されていないとして、匿名を条件に明らかにした。

ソフトバンクＧは何カ月も前からアームの顧客やパートナーと協議を続けてきた。計画を現在最終的にまとめつつあるが、ＩＰＯに近づく中で詳細が変更される可能性はまだある。来週にはロードショー（機関投資家向けＩＰＯ説明会）が開始される見通し。

関係者によれば、投資家の出資額は2500万ドル（約37億円）から１億ドルの範囲になるという。

ハイテク業界の大企業からの出資はアームのＩＰＯを後押しする見通し。アームは50億ドルから70億ドルを調達する見込み。2016年にアームを買収したソフトバンクＧは以前、同事業について600億ドルから700億ドルの評価額を目指していたが、500億－600億ドルのレンジになる可能性もあるとブルームバーグは報じている。

ソフトバンクＧはＩＰＯで１株47－51ドルを目指すだろうと、関係者は語った。この株価レンジについてはロイター通信が先に伝えていた。

ＡＭＤとアーム、グーグル、エヌビディア、シノプシスの担当者はコメントを控えた。アップルとケイデンス、インテル、サムスン電子はコメント要請にすぐに応じなかった。