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概要:パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、高金利の環境下で資金調達に苦労している企業に対して提供するカスタムメイド型のファイナンスを増やしている。
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、高金利の環境下で資金調達に苦労している企業に対して提供するカスタムメイド型のファイナンスを増やしている。
1700億ドル(約25兆円)規模の代替投資事業の統括を支援するジェイミー・ワインスタイン氏は25日のリポートで、景気が不透明なこの時期に資本増強を目指す企業向け融資に機会があるとの見方を示した。プライベートクレジット事業拡大とも言える戦略で、ピムコは借り手の資本構造のシニアとジュニア部分にまたがる複雑な取引でエクイティーおよびデットを引き受ける。
「今のクレジット市場を進む」と題するリポートでワインスタイン氏は、「プライベート・キャピタル・ソリューションとバランスシート修復ディール向けの経路が構築されつつある」と指摘。プライベートエクイティー(PE)並みのリターンをもたらすかもしれないがリスクは低めという好条件の市場だとした。
需要拡大に対応するため、ピムコはいわゆる「キャピタル・ソリューション」事業を拡大している。プライベート戦略に注力するポートフォリオマネジャーは8月末時点で125人と、2020年以降で50%増えた。同事業の支援スタッフも倍増し、計208人となった。広報担当マイケル・リード氏が明らかにした。
こうした事業拡大は、伝統的な銀行がデフォルト(債務不履行)リスク低減で慎重姿勢に転じ、融資を減らす中、いかに資産運用会社が創造的なタイプの融資でリターンを高めようとしているかを示すものだ。ピムコのオルタナティブ事業には、スペシャルティ・ファイナンスや不動産も含まれる。
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