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ＥＣＢは恐らく利上げを完了、リスクは残ると戒め－バスレ氏
概要：ユーロ圏のインフレ率が欧州中央銀行（ＥＣＢ）の目標である２％に戻る兆しが強まっていることから、これ以上の利上げは必要ないかもしれないと、政策委員会メンバーのバスレ・スロベニア中銀総裁が述べた。
９月のユーロ圏消費者物価指数の発表後に発言
ブイチッチ氏もインフレ率が２％に向かうことに自信
ユーロ圏のインフレ率が欧州中央銀行（ＥＣＢ）の目標である２％に戻る兆しが強まっていることから、これ以上の利上げは必要ないかもしれないと、政策委員会メンバーのバスレ・スロベニア中銀総裁が述べた。
バスレ氏はユーロ圏の物価上昇圧力が予想を上回るペースで後退していることがデータで明らかになった後に発言した。ＥＣＢは今月、10会合連続の利上げを実施し、将来の追加利上げの可能性を残す一方で、金利をしばらくの間現在の水準に維持することがインフレ抑制に大きく寄与するとの考えを示した。
バスレ氏は北マケドニア共和国の首都スコピエでのパネル討論会で「利上げは恐らく完了した」と述べた上で、インフレ率の持続的な低下を確実にするようＥＣＢは粘り強く対応する必要があるとして、責務を果たしたという尚早な結論に飛びつかないよう戒めた。
「現時点では、かなりうまくいっているように見える。インフレ率が低下し、このトレンドが持続的であることを示す最初の兆候が幾つか見られる」と語った。「一方で、なお多くの不確実性がある」と続けた。
同じ討論会でクロアチア中銀のブイチッチ総裁は、最近の改善が統計的効果によるものであるとしても、インフレ率はようやく２％に向かっていると自信を示した。同時に、慢心しないよう注意を促した。
「ディスインフレのプロセスが、目標とは異なる水準で止まってしまうような状況に陥るかもしれない。そうなれば、インフレ率を２％まで下げるためにもっと何かしなければならず、金融政策にとっての課題になる」と語った。
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