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概要:米国債が世界の債券を翻弄(ほんろう)している。トレーダーは米10年債利回りが2007年以降で初めて5%を超えることを視野に入れている。
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2023年10月4日 14:38 JST
債券売りは全ての資産クラスで不安を引き起こし始めている
ティー・ロウ・プライスは米10年債利回りが5.5%を試す可能性指摘
米国債が世界の債券を翻弄(ほんろう)している。トレーダーは米10年債利回りが2007年以降で初めて5%を超えることを視野に入れている。
米10年債利回りは今週4.85%まで上昇した。世界の債券と米国債についてのブルームバーグの指数の相関は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が襲った2020年3月以来の高水準に達している。
米国債への容赦ない売りが主要債券市場に波紋を広げており、トレーダーはより高い金利が長期化する可能性が高いことを認識している。オーストラリアの10年物国債利回りは、中央銀行が金利据え置きを続けているにもかかわらず、この1週間で米国債の利回りを上回った。ボラティリティーは株式市場にも波及している。
ジェイミーソン・クート・ボンズのマネーマネジャー、ジェームズ・ウィルソン氏(メルボルン在勤)は「こうした動きは、全ての資産クラスで不安を引き起こし始めている。かなり売られ過ぎの水準まで来ているにもかかわらず、利回り上昇の前で誰も買いを入れたがらない」と話した。
世界の債券は年初来3.5%下落している。米国債の予想変動率の指標であるICE・BofA・MOVE指数は3日、5月以来の高水準となった。ブルームバーグ米国債指数の平均価格は額面1ドル85.5セントまで下落し、1981年に付けた過去最安値まであと0.5セントとなっている。
痛みは社債にも広がっており、優良企業の社債利回りが今年の最高である6.15%に達した3日には少なくとも2社が発行を見送った。
超短期債の利回りは一部の投資家にとってまだ魅力的だ。ジェイミーソン・クートのウィルソン氏、現在の利回り水準では「投資家が魅力的なリターンを得るために高リスク分野へと移動する必要がないため、よりリスクの高い資産クラスから資金が吸い上げられるだろう」と述べた。
米国債の急落によっていわゆる実質利回りも上昇。米国の10年物インフレ調整後利回りは2.4%を超え、07年のような水準に達している。
ペンダル・グループのインカム戦略責任者、エイミー・シエ・パトリック氏は「実質利回りの急激な上昇は常に、株式相場の下落につながる」と指摘した。
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