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概要:24日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は6営業日ぶりに反発した。前日までの5日続落は今年最長の連続安だった。市場では決算発表に注目が集まっている。通常取引終了後の時間外取引では、マイクロソフトが上昇。7-9月(第1四半期)決算で売上高が予想を上回った。一方でグーグルの親会社アルファベットは、決算発表後に下落した。
S&P500種は6営業日ぶりに上昇-市場は大手ハイテク決算に注目
前日ボラティリティーが再燃した10年債利回りは小幅に低下
24日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は6営業日ぶりに反発した。前日までの5日続落は今年最長の連続安だった。市場では決算発表に注目が集まっている。通常取引終了後の時間外取引では、マイクロソフトが上昇。7-9月(第1四半期)決算で売上高が予想を上回った。一方でグーグルの親会社アルファベットは、決算発表後に下落した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4247.68 | 30.64 | 0.73% |
ダウ工業株30種平均 | 33141.38 | 204.97 | 0.62% |
ナスダック総合指数 | 13139.88 | 121.55 | 0.93% |
ハイテク銘柄が中心のナスダック100指数は1%高で終了。個別銘柄では、業績予想を上方修正したベライゾン・コミュニケーションズと3M、ゼネラル・エレクトリック(GE)が高い。メタ・プラットフォームズは下落。メタが青少年に有害なコンテンツを提供しているとして、カリフォルニア州および30余りの州が同社を相手取った訴訟を提起した。
決算シーズンに関して明るいニュースを待っている投資家は、大手ハイテク企業に望みをかけている。S&P500種の超大型株であるアップルとマイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアは、同指数の時価総額全体の約4分の1を占める。ブルームバーグ・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想では、5社の利益は平均で前年同期比34%増加が見込まれている。
ニュー・コンストラクツのデービッド・トレーナー最高経営責任者(CEO)は、「これら大型のハイテク株が上昇すれば、相場全体も上昇する」と指摘。「7月遅くに始まった株式相場の調整局面を終わらせるのに必要なのは、大手ハイテク企業の力強い決算かもしれない。大手ハイテク企業が目を見張るような好決算を発表し、今後の業績に関して力強いガイダンスを示せば、株式相場は年末まで力強く上昇する可能性がある」と述べた。
金利上昇により、既に伸長していた大型ハイテク株のバリュエーションはさらに割高に見えると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)は指摘する。
そうした状況を受け、市場ではアルファベットとマイクロソフトの売り浴びせに備えた保険を購入する動きが見られた。両銘柄とも、今年のS&P500種の上昇をけん引してきた大型株の一部。両社が株価の押し上げに十分な、もしくは少なくとも今年の上昇を正当化できるだけの利益の伸びを見せると、市場は期待を寄せている。
S&Pグローバルがこの日発表した米国の製造業・サービス業を合わせた10月の総合購買担当者指数(PMI)速報値は、前月から上昇。製造業での需要回復とサービス分野でのインフレ鈍化が寄与した。
米企業活動は加速、10月PMIが上昇-サービスインフレの鈍化寄与
ストラテガスのドン・リスミラー氏は、「米経済は成長を生み出しているが、なお政策引き締めの『ラストマイル』を消化する必要があるというのが、われわれの見方だ」とし、「労働市場のリバランス(労働需要が供給と等しくなる)が見られれば、現在の成長は質が高い、ないし持続的な成長だとの確信が強まるだろう。それまで、景気抑制的な金融政策の継続が過度な抑制をもたらすリスクは残る」と語った。
米国債
米国債市場では短期債が下落。朝方には、S&Pグローバルの米PMIが市場予想を上回ったことを受けて下げが拡大する場面もあった。前日ボラティリティーが高まった10年債は小幅に上昇(利回りは低下)した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.93% | -14.3 | -2.82% |
米10年債利回り | 4.82% | -3.2 | -0.65% |
米2年債利回り | 5.11% | 5.8 | 1.15% |
米東部時間 | 16時49分 |
外為
外国為替市場ではドルが上昇。10月の米総合PMIで企業活動の加速が示されたことが手掛かり。一方でユーロは下落。ドイツとフランスで軟調なデータが示されたことが重しとなった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1271.95 | 3.95 | 0.31% |
ドル/円 | ¥149.89 | ¥0.18 | 0.12% |
ユーロ/ドル | $1.0590 | -$0.0080 | -0.75% |
米東部時間 | 16時51分 |
マネックスのアナリスト、サイモン・ハービー、ジェイ・ジャオマレー両氏はリポートで、10月の米総合PMIについて、「継続した上昇への抵抗が見られ始めているものの、ドルに関して弱気に転じるのはまだ時期尚早だということを浮き彫りにしている」と指摘。「今年の大半においてドルを支えてきた米国例外主義のシナリオはまだ完全には展開していない」と記した。
円はドルに対し小幅に下落。1ドル=149円台後半で推移し、一時149円93銭を付けた。日本銀行は24日、残存期間5年超10年以下、10年超25年以下を対象に臨時のオペを通知した。長期金利が前日まで2013年以来の高水準を更新したことに対応して金利抑制を狙った格好。
日銀が臨時オペを通知、長期・超長期ゾーン対象に計4000億円 (1)
原油
ニューヨーク原油相場は続落し、約1週間ぶりの安値で引けた。需給に緩みが生じてきた兆候と、イスラエルとハマスの戦争は当面のところ拡大しないとの見方が影響した。
この2日間の下げで、今月7日にハマスがイスラエルを攻撃してからの値上がり分はほぼ帳消しとなった。ガザ地区への地上侵攻について、イスラエル内でも計画再考を求める声が強まっている。
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CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダーのレベッカ・バビン氏は「この日の原油には3方向から向かい風が吹いている」と指摘。「地政学的リスクは若干弱まっており、現物の指標は軟化している。そしてドルは上昇している。最近の相場はリテール勢の買いにかなり左右されてきた。こうした買い手は短期でイベント主導の傾向がある」と述べた。
原油市場の主要指標も需給の緩みを示唆している。当限月と来限月の価格差であるプロンプトスプレッドはこの日、77セントに縮小。ハマスとイスラエルの開戦当初は1.60ドルだった。米ガソリン先物は2.6%下落。ロシアは供給抑制でサウジアラビアと連携しているものの、ロシア産原油の輸出は4カ月ぶり水準に増加した。
世界原油の約3分の1を生産する中東で、供給障害が差し迫っていないことから、戦争リスクに伴うプレミアムが大きく縮小。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)はハマスがイスラエルを攻撃した今月7日より前の水準から、1.1%高いにすぎない。しかしイラン産原油に関する制裁を米国が強化する可能性や、イランが主要輸送ルートを妨害する可能性はなお残る。
数週間前から相次いでいる石油産業の大型買収が、原油生産の増加につながる可能性もある。
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ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前日比1.75ドル(2.1%)安い1バレル=83.74ドルで終了。北海ブレント12月限は1.96%下げて88.07ドル。
金
ニューヨーク金相場は下げ幅を消す展開。中東での戦争をきっかけとした長い上昇局面を経て、一時は需要後退から1%下げる場面もあった。
戦争拡大の明白な兆候が見られず、原油価格も先週の高値から大きく下げており、注目は米国債市場の大幅変動に戻ってきている。米10年債利回りは今週、16年ぶりとなる5%台に上昇する場面があり、利息を生まない投資商品である金を圧迫していた。
ジュリアス・ベア・グループのアナリスト、ノルベルト・ルッカ-氏は「安全への逃避として当初は金や国債、ドルに資金が流入したが、この動きは一部で消散している」とリポートで指摘。「利回り上昇とインフレに関するテーマが先週、力強く復活した」と述べた。
25日にはパウエルFRB議長による公の発言機会があり、金利の軌道について何らかの示唆があるかどうかに注目が集まる。先週の講演では、追加利上げの選択肢を残しておく可能性が示唆された。利上げは金にマイナスに働くと一般に考えられている。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時20分現在、前日比1.78ドル(0.1%)上昇の1オンス=1974.63ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、同1.70ドル(0.1%)安い1986.10ドルで終えた。
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