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ファーウェイ、７－９月利益が倍増－中国製半導体の躍進でスマホ復活
概要：中国の通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）の７－９月（第３四半期）利益は、前年同期比で２倍以上に増えた。期中には国内で製造した先端半導体を搭載した新型スマートフォンを発売し、米国の制裁下にあっても事業を安定させつつある兆しを示した。
８月デビューの「Mate 60 Pro」は高い人気、増収増益に寄与
アップル「iPhone 15」は低調な兆候、ファーウェイ復活で競争激化
ファーウェイは、2019年に米国が制裁対象とし、海外サプライヤーとの取引が断ち切られたことでスマホ大手の地位から脱落したとみられていたが、復活を果たしつつある。
Mate 60 Proは中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）が製造した回路線幅７ナノメートルのプロセッサーを搭載し、半導体業界に衝撃を与えた。このサプライズは中国全土で祝賀ムードを巻き起こし、米国では中国の技術躍進を封じ込める取り組みが失敗したとして政府への非難が渦巻いた。
Mate 60 Proは即座に完売し、ファーウェイが勢いを取り戻し中国における米アップルのリードを切り崩せるのではないかとの期待に拍車を掛けた。アップルの最新機種「iPhone 15」の中国でのデビューは期待外れだった兆候がある。
アップル最新iPhoneの中国販売が低調、前機種大きく下回る－調査会社
海通国際証券のジェフ・プー氏を含むアナリストは、ファーウェイが24年に自社の「Kirin（キリン）」プロセッサーを搭載したスマートフォンを最大7000万台製造する可能性があると見積もっている。アップルの年間出荷台数およそ２億2000万台と比較しても無視できない数字だ。
Mate 60 Pro発売前に、ファーウェイは一連のコスト削減努力によって利益率を改善させた。
同社は発表文で「引き続き管理システムを最適化し、業務の効率と質を向上させ、販売戦略と製品ミックスを改善していく」と表明。「これらの措置は、当社の利益率に非常に良い影響を与えている」と説明した。
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