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概要:外国為替市場で円が急伸。日銀が31日に開く金融政策決定会合で長短金利操作の再修正を議論すると、日本経済新聞電子版が報じたことに反応した。対ドルでは一時0.6%高の1ドル=148円81銭を付けた。
2023年10月31日 5:50 JST
国債は終盤下げ縮小、財務省が10-12月の借り入れ見通し引き下げ
外国為替市場で円が急伸。日銀が31日に開く金融政策決定会合で長短金利操作の再修正を議論すると、日本経済新聞電子版が報じたことに反応した。対ドルでは一時0.6%高の1ドル=148円81銭を付けた。
日銀が金利操作を再修正へ、長期金利1%超え柔軟に-報道 (2)
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1270.73 | -4.48 | -0.35% |
ドル/円 | ¥149.08 | -¥0.58 | -0.39% |
ユーロ/ドル | $1.0617 | $0.0052 | 0.49% |
米東部時間 | 16時45分 |
スコシアバンクのショーン・オズボーン氏は「日本国債の利回りが1%に向かって上昇しているにもかかわらず、日銀の国債購入は比較的小規模にとどまっている。これは日銀がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)へのアプローチを変更しつつある兆候かもしれない」と指摘。「30日に実施された2年債入札の低調な結果も、31日の日銀会合で何か新しいことが決まる可能性に日本国債市場が備えている証しかもしれない」と述べた。
ソシエテ・ジェネラルのチーフ為替ストラテジスト、キット・ジャックス氏は「当局が何も措置を講じなければ円は下落するだろう。しかし何か手を打てば上昇する」と指摘。「ただ円は、何もしないために下落するという以上に、政策の動きに反応して上昇する可能性の方が高い」との見方を示した。
ドルは主要10通貨に対して全面安。イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を巡り、リスクセンチメントが改善したことが背景。
地政学リスクに加え、今月は米国債利回り急上昇や一部大手テクノロジー企業の期待外れな決算も株式への打撃となった。こうした懸念を受けて、S&P500種の相対力指数(RSI、14日間)は先週30を割り込んだ。同指数が30を下回ると、売られ過ぎの兆候と市場の一部ではみられている。
オッペンハイマーのチーフ投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は株式に関して建設的な見方を維持しているという。「8月以降3カ月続いた株式の調整局面は終わりに近づいている可能性が高いとみている」と指摘。「バリュエーションはあらゆるセクターで著しく低下している。米経済を表現するには『底堅い』という言葉が依然ふさわしい」と続けた。
ただし長年の株強気派であるジョン・ストルツファス氏は、S&P500種の年末予想を4900から4400に下方修正した。株式にはなお前向きな見方を維持しているものの、地政学的リスクと金利を巡る懸念が相場を圧迫するため、同指数が従来の予想水準に年内達するには時間が足りないと同氏はみている。
S&P500種の年末予想、強気派も下方修正-地政学リスクの高まりで
モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は、年末までに米株式相場が上昇すると期待する投資家は失望させられるだろうと予想した。
ウィルソン氏は「第4四半期の相場上昇の確率はかなり低下した」と指摘。市場では年末ラリーが見込まれているが、業績の下方修正や消費者心理と景況感の陰りなどは、コンセンサスとは異なるシナリオを物語っていると分析した。
米国株の年末ラリーは望み薄-モルガン・スタンレーのウィルソン氏
米国債
米国債は下落。ただ取引終盤で下げ幅を縮小した。米財務省は10-12月(第4四半期)の借り入れ見通しを7760億ドルに下方修正した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 5.04% | 2.7 | 0.54% |
米10年債利回り | 4.89% | 5.1 | 1.06% |
米2年債利回り | 5.05% | 4.4 | 0.87% |
米東部時間 | 16時46分 |
JPモルガンで米金利戦略の共同責任者を務めるジェイ・バリー氏は「財務省の現行の入札予定では、想定される資金ニーズを満たすのに不十分だ」と指摘。「今後数年にわたり、財政赤字は大規模な状態が続く」と話した。
原油
ニューヨーク原油先物相場は反落。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は終値で1バレル=83ドルを下回り、3週間ぶりの安値。イスエラル軍は27日に、ガザ地区での「地上活動を拡大している」と明らかにし、同日の原油相場はリスクプレミアムから上昇。ただ地上侵攻は一部投資家の予想ほど大規模にはなっておらず、リスクプレミアムは解消されている。30日はテクニカル上の支持線を下抜けた後に下げが拡大した。
シティー・インデックスのマーケットアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「WTIが27日の安値を下抜けた後、売りが加速した。その水準でストップロスの売りが多く設定されていたのは確実だ」と指摘。その上で、地政学リスクに加え、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」による供給削減で下値が限定的となっていることから、「82ドルを下回る水準にある重要な下値支持線を強気筋が守ろうとする可能性はある」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比3.23ドル(3.8%)安の1バレル=82.31ドルで終了。北海ブレント12月限は3.3%下げて87.45ドル。
金
金スポット相場は4営業日ぶりに反落し、1オンス=2000ドルを下回った。イスラエルによるガザへの地上侵攻は、一部投資家の予想ほど大規模ではないと受け止められた。金スポットは27日、5月以来の2000ドル超えとなっていた。
ストーンXのアナリスト、ローナ・オコネル氏は、金は「地政学的な要因に左右されつつ値固めに入っており、一段の上昇に向けた基盤を構築している状況だ」と分析した。
金スポット価格はニューヨーク午後3時20分現在、前営業日比8.62ドル(0.4%)安の1オンス=1997.75ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、7.10ドル(0.4%)上げて2005.60ドルで引けた。
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