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概要:シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は1日、国内最大の銀行DBSグループ・ホールディングスに対し、新規の事業買収と国内の支店・ATMネットワーク縮小を6カ月にわたり行わないよう命じた。DBSはデジタルバンキングで繰り返し障害を起こしていた。
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2023年11月1日 21:01 JST
国内の支店・ATMネットワーク縮小も禁じられた
DBSのバンキングサービスは今年、混乱が続いていた
シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は1日、国内最大の銀行DBSグループ・ホールディングスに対し、新規の事業買収と国内の支店・ATMネットワーク縮小を6カ月にわたり行わないよう命じた。DBSはデジタルバンキングで繰り返し障害を起こしていた。
MASは声明で、今回の禁止措置によりDBSはデジタル銀行サービスの改善に集中することになると説明。同行のバンキングサービスは今年、混乱が続き、直近では先月も異常が発生していた。
メノンMAS長官は10月27日、「障害の頻度や復旧の遅さは容認できない」とブルームバーグ・ニュースのインタビューで述べた。MASによれば、DBSは「不手際に対する経営陣の責任を追及し、取締役会はロードマップの実施を監督するためガバナンスのアプローチを強化」することになる。
DBSでは今年に入り少なくとも5件の障害が起き、一部のアナリストは罰金などのより厳しい処罰が下される可能性を指摘。MASはすでにDBSに対し、1年余りの間に2度の自己資本要件引き上げというペナルティーを科している。
DBSのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は「デジタルサービスの混乱を招いたことを深くおわびする」とコメントした。
シンガポールは銀行に対し、業務や顧客に影響を及ぼす計画外のサービス停止が1年の間に4時間を超えないようにすることを義務付けている。
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