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概要:米金融当局は11月1日まで2日間の日程で開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策金利を2会合連続で22年ぶりの高水準に据え置く決定を下す見通しだ。一方、底堅い経済成長を背景に12月にも追加利上げする選択肢は温存すると見込まれる。
米金融当局は11月1日まで2日間の日程で開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策金利を2会合連続で22年ぶりの高水準に据え置く決定を下す見通しだ。一方、底堅い経済成長を背景に12月にも追加利上げする選択肢は温存すると見込まれる。
FOMCは7月に5.25-5.5%に引き上げたフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを9月の前回会合に続いて据え置くと予想される。政策決定を盛り込んだ声明が米東部時間午後2時(日本時間2日午前3時)に発表され、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が2時半から記者会見する。
米金融当局は現行の利上げキャンペーンの終了に近づきつつあり、パウエル議長はこれまでの利上げが経済に及ぼす効果を時間をおいて見極めたい意向を示唆している。インフレ率は2%の当局目標を依然大きく上回り、7-9月(第3四半期)の実質GDP(国内総生産)伸び率もほぼ2年ぶりの高水準となった。このため、当局者として追加利上げの選択肢を残しておきたい考えだ。
ジェフリーズのシニアエコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「米経済は好調で、インフレ率はまだ当局目標に回帰しておらず、タカ派的利上げ休止となるだろう。当局者は多かれ少なかれもう1回の利上げが必要かもしれないと言い続ける必要がある」と指摘した。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の米国担当チーフエコノミスト、アナ・ウォン氏らは2会合連続の金利据え置きを予想した上で、FOMCが声明やパウエル議長の記者会見を通じ、追加利上げの可能性を残すと想定。利上げ休止の継続が引き締めサイクルの最終的な完了につながるかどうかは「向こう数カ月の雇用やインフレの統計次第」としている。
金利決定
米国債利回りの急上昇を受けて金融環境が引き締まっているのに伴い、金融当局者の幾人かは今週の会合での追加利上げの必要性が減じる可能性があるとする。ドイツ銀行はこのところの利回り急上昇について、計3回の0.25ポイント利上げに相当するかもしれないと推計している。
こうした情勢の下、FOMC内でもタカ派寄りの投票権メンバーであるダラス連銀のローガン総裁やウォラーFRB理事も最近、追加利上げに辛抱強く臨む姿勢を示唆している。
1日の会合では政策決定への反対は予想されていない。
FOMC声明
FOMCは、7-9月期のGDP速報値が前期比年率4.9%増となったことや堅調な雇用の伸び持続を考慮し、最近の景気判断に関する表現を微調整する可能性がある。このところの金融環境引き締まりに言及することも想定される。ガイダンスの変更は予想されていない。
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの軍事衝突を受け、パウエル議長は地政学的緊張の高まりを指摘しており、FOMCでもこれをリスクの一つとして声明に盛り込むか議論する可能性がある。
マーケット
FOMC決定への市場の反応は控えめとなりそうだ。決定内容は十分に予想されているほか、投資家は米財政赤字に注目しているため、米財務省による同日早くの四半期定例入札発表の方が脚光を浴びる可能性がある。
記者会見
元FRB金融政策局長で現在はドレイファス・アンド・メロンのチーフエコノミスト、ビンセント・ラインハート氏はパウエル議長について、0.25ポイント追加利上げの「可能性を残しておくだろうが、及び腰の姿勢となりそうだ」との見方を示した。
金利据え置きの場合、記者団からは最近の成長加速や当局目標を上回るインフレ率でもなぜ追加利上げしないのかと質問が上がる公算が大きい。議長は会見で、追加利上げの判断はデータや見通し、リスクバランス次第だとした19日の講演内容を繰り返すものと考えられる。
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