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概要:2日の米株式相場は続伸。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日、利上げサイクル終了の可能性を示唆したことが引き続き材料視された。市場は3日に発表される10月米雇用統計を待っている。
2日の米株式相場は続伸。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日、利上げサイクル終了の可能性を示唆したことが引き続き材料視された。市場は3日に発表される10月米雇用統計を待っている。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4317.78 | 79.92 | 1.89% |
ダウ工業株30種平均 | 33839.08 | 564.50 | 1.70% |
ナスダック総合指数 | 13294.19 | 232.72 | 1.78% |
S&P500種株価指数は4月以来の大幅高。売られ過ぎの状態だったことやポジション動向にも支えられた。「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は16を下回り、主要なテクニカル水準を割り込んだ。テスラは大型株の上昇をけん引した。
7-9月(第3四半期)の米労働生産性指数(速報値)は約3年ぶりの大幅な伸びとなった。最近の賃金上昇がインフレに与える影響を緩和する一助になるとみられる。 米新規失業保険申請件数の統計では、継続受給者数が6週連続で増加した。失職者が新たな仕事を見つけるのが一段と難しくなり始めていることを示唆している。10月米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比18万人増の予想。9月は33万6000人増だった。
米労働生産性、3年ぶりの大幅上昇-単位労働コストは低下 (1)
米失業保険の継続受給者数、6週連続で増加-職探しの長期化示唆 (1)
JPモルガン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、プリヤ・ミスラ氏は「3日の雇用統計が重要になる」と指摘。「弱い内容となれば、金利は引き続き低下するだろうが、金融状況はこれ以上緩まないかもしれない。リセッション(景気後退)がより間近に迫っているように見える可能性があるためだ。強い内容となれば、市場は米金融当局が反応するか神経質に見守ることになる」と述べた。
22Vリサーチが実施した調査では、回答した投資家の52%が3日の雇用統計はリスク選好の材料になると予想。リスク回避の材料になるとみているのは全体の14%にとどまった。1年前に同社が調査を開始して以来、最も楽観的な結果になった。回答者の41%は平均時給が最も重要な指標になると考えており、2番目は雇用者数との見方も示された。
米国債
米長期債は上昇(利回りは低下)。前日の四半期入札発表やFOMC決定を受けた買いが続いた。30年債利回りは一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.79%を付けた。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.80% | -12.3 | -2.50% |
米10年債利回り | 4.66% | -7.1 | -1.50% |
米2年債利回り | 5.00% | 5.2 | 1.05% |
米東部時間 | 16時53分 |
トロウ・キャピタル・マネジメントのスペンサー・ハキミアン氏は「当社の観点からすれば、FOMCは利上げサイクルの終了を示唆した」と指摘。米財務省が前日発表した四半期定例入札のデータが予想より良好な内容だったことも合わせると、「米国債には全面的に年末にかけて追い風が吹くと考える」と述べた。
外為
ドル指数が約3カ月ぶりの大幅安。米国債利回りの低下を背景にドル売りが膨らんだ。ドルは対円では1ドル=150円台半ば。一時は0.7%安の1ドル=149円85銭を付ける場面もあった。
日本銀行の植田和男総裁は、来年のある時期までに超緩和的金融政策から徐々に脱却する意向だと、ロイター通信が事情に詳しい関係者の話を基に報じた。
日銀、超緩和的金融政策から来年脱却する計画-ロイター
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1266.85 | -7.24 | -0.57% |
ドル/円 | ¥150.48 | -¥0.47 | -0.31% |
ユーロ/ドル | $1.0621 | $0.0051 | 0.48% |
米東部時間 | 16時53分 |
三菱UFJ銀行のシニア通貨アナリスト、リー・ハードマン氏は「全体として、ドルに不利な展開となっている。短期的には上向きモメンタムが弱まるだろう」と指摘。「しかし米経済指標の強さが続く間は、持続的な下落はまだ想定していない」と述べた。
ウェルズ・ファーゴのマクロ・ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「FRBはハト派的との見方で市場は動いており、混み合っているドルロングが手じまわれている」と指摘。「ドル売りがさらに進行するかどうか見極める上で」3日の雇用時計が非常に重要になると述べた。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替戦略世界責任者、ウィン・シン氏は「前日のFOMCはおおむねタカ派的だったが、今後の引き締め期待を抑える程度にはハト派的だった」と指摘。「FOMCの考えを市場がどのように受け止めていようが、結局はデータに左右される。従って、3日の雇用統計が一層重要になる。米経済は追加引き締めが必要なほど十分まだ堅調だと当社では引き続き考えている」と話した。
ポンドは上昇。イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を15年ぶり高水準の5.25%で据え置いた。同中銀のベイリー総裁は、利下げについて考えるのは「あまりにも時期尚早」だと述べた。
英中銀、政策金利を15年ぶり高水準で据え置き-利下げ議論は否定 (2)
原油
ニューヨーク原油先物相場は4日ぶりに反発。ドルが下落したことで、原油の投資妙味が高まった。米金融当局が利上げ終了の可能性を示唆し、原油の需要見通しが改善した。
オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「きょう、リスク資産は一方向の取引になっており、原油相場も押し上げられている」と指摘。「労働市場に関する最近の軟調なデータを踏まえ、エネルギートレーダーは米金融当局の引き締めが終了したとの確信を強めている」と述べた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は米情報機関の見方として、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループがイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに防空システムを提供する可能性があると報じた。この報道後、原油は上げを拡大した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、前日比2.02ドル(2.5%)高の1バレル=82.46ドル。北海ブレント1月限は2.6%上げて86.85ドルで引けた。
金
金スポット相場は4日ぶりに小反発。市場では、米金融当局が追加利上げを実施するとの見方が後退した。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時59分現在、前日比0.2%高の1オンス=1986.04ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、6ドル(0.3%)上昇し1993.50ドル。
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