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概要:3日の米株式相場は続伸。米国債利回りは低下した。労働市場とサービス部門の両方で鈍化の兆候が示され、米利上げは終了したとの見方が強まった。早ければ来年6月に利下げが実施されるとの観測も高まった。
2023年11月4日 5:49 JST
米2年債利回りは一時4.80%、円上昇し対ドル一時149円21銭
10月雇用者数は前月比15万人増に減速、失業率3.9%に上昇
3日の米株式相場は続伸。米国債利回りは低下した。労働市場とサービス部門の両方で鈍化の兆候が示され、米利上げは終了したとの見方が強まった。早ければ来年6月に利下げが実施されるとの観測も高まった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4358.34 | 40.56 | 0.94% |
ダウ工業株30種平均 | 34061.32 | 222.24 | 0.66% |
ナスダック総合指数 | 13478.28 | 184.09 | 1.38% |
S&P500種株価指数は5連騰し、週間ベースでは今年最大の上げ。「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は5営業日ベースで約2年ぶりの大幅低下となった。
金利スワップ市場は現在、1月までの追加利上げ確率をわずか16%と見込んでいるほか、6月までの利下げを完全に織り込んでいる。10月のISM非製造業総合景況指数は伸びが鈍化し、5カ月ぶりの低水準となった。業況と雇用の指数減速が影響した。10月の米雇用者数は前月比15万人増と予想以上に伸びが鈍化し、失業率は3.9%とほぼ2年ぶりの高水準となった。労働者に対する雇用主の旺盛な需要が冷え込みつつある兆候を示した。賃金の伸びも縮小した。
米ISM非製造業指数、5カ月ぶり低水準-業況と雇用が減速 (2)
米雇用は予想以上に伸び鈍化、広範囲の業種で減速-失業率上昇 (3)
ロンバー・オディエ・アセット・マネジメントのフロリアン・イエルポ氏は「米経済に最初の亀裂が生じたが、市場は気にしないと決めたようだ」と指摘。「今のところ、株式に対してであれ、債券であれ、万事順調だとして『強気姿勢を良しとする』考えは多くの投資家を安堵(あんど)させている」と述べた。
キー・プライベート・バンクの最高投資責任者(CIO)、ジョージ・マテイオ氏は直近のトレンドが連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ見送り決定を正当化していると指摘。「『熱過ぎず、冷め過ぎず」の背景も浮き彫りにしており、つい最近まで景気の過熱について懸念していた投資家には朗報だ」と述べた。
アトランタ連銀のボスティック総裁は、金融政策当局者には金利変更を急がずに経済の動向を見守る時間の余裕があるとの認識を示した。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、雇用の伸びが10月に減速したのは連邦準備制度理事会(FRB)にとって歓迎すべきニュースだが、わずか1カ月のデータに過剰反応して利上げをやめてしまうのは望ましくないと述べた。リッチモンド連銀のバーキン総裁は、10月雇用者数の伸び減速は労働市場の正常化を示す歓迎すべき兆候だが、追加利上げの是非に関する自身の見解はどちらかと言えばインフレ統計に左右されるとの考えを示した。
アトランタ連銀総裁、FOMCには金利変更急がず動向見守る時間ある
ミネアポリス連銀総裁、雇用減速に「助けられる」-利上げ完了はまだ
リッチモンド連銀総裁、雇用市場は鈍化も追加利上げの可能性排除せず
米国債
米国債は短中期債を中心に上昇。2年債利回りは一時19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.80%を付けた。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.77% | -3.3 | -0.69% |
米10年債利回り | 4.57% | -8.5 | -1.82% |
米2年債利回り | 4.84% | -14.9 | -2.98% |
米東部時間 | 16時45分 |
クレディ・アグリコルCIBのG10為替調査・戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「データは強弱まちまち、ないしは予想より若干弱く、米金融引き締めサイクルがピークに達したことをおおむね確認する内容だ。それがドルへの打撃となっている」と述べた。
ソシエテ・ジェネラルのチーフ為替ストラテジスト、キット・ジャックス氏は「米国のデータは軟化しているが、他国のデータがそれよりも良好というわけではない。従って、ドルはレンジ取引になる可能性が高い」と話した。
原油
ニューヨーク原油先物相場は反落。週間ベースで2週連続安となった。イスラエルとハマスの戦争による供給懸念が薄れる中で、軟調な需要見通しが再び意識されるようなった。
ハマスによるイスラエル急襲から約1カ月が過ぎた現在も、中東の重要な産油地域にまでは戦火は広がっていない。一方で、米エネルギー情報局(EIA)週間統計で米原油在庫の増加が示されたほか、世界最大の原油輸入国である中国の製造業活動が10月に縮小に転じるなど、今週は需要を巡る弱材料が続いた。
こうした中、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループの商品ストラテジスト、ソニ・クマリ氏は「緊張が高まれば金価格は地政学的プレミアムを再び急速に織り込む可能性があるため、投資家はイスラエル・ハマス戦争の動向を今後も注視するだろう」と指摘。米政策金利がピークに達したとの観測も金相場には支援材料になるとの見方を示した。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時40分現在、前日比0.45%高の1オンス=1994.78ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は5.7ドル(0.3%)高の1999.20ドルで終了した。
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