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概要:米投資会社ダブルライン・キャピタルは、高格付け社債にここ数年で最も積極的だ。世界金融危機以来の高利回りが景気減速に伴うリスクを補うことに賭ける。
クレジット部門幹部コーエン氏、大手銀や製薬会社の社債選好
高利回りが景気減速に伴うリスクを補うと見込む
米投資会社ダブルライン・キャピタルは、高格付け社債にここ数年で最も積極的だ。世界金融危機以来の高利回りが景気減速に伴うリスクを補うことに賭ける。
900億ドル(約13兆5000億円)余りを運用するダブルラインで、グローバルデベロップトクレジット責任者を務めるロバート・コーエン氏は「社債を中心に、債券全体にとって今は最も魅力的な時期の一つだ。基本的にここ10年で最も興味深い時期の一つと考える」と語る。
過去10年、米連邦準備制度が低金利を維持する中、ダブルラインは投資適格社債を幅広く「アンダーウエート」としてきたが、ここ2カ月の間に「オーバーウエート」スタンスへとシフトしたとコーエンはインタビューで説明した。
債券市場を揺らすボラティリティーはまだ収束していない可能性が高いが、利回りの急上昇、信用の質向上、多くの社債の金利リスクを低減させる変化が、社債を「とても魅力的」にしていると同氏は付け加えた。
投資適格社債利回りを示す広範な指標が10月に一時6.5%近くまで急上昇し、約14年ぶりの高水準となる中、平均デュレーションはピーク時の9年近くから7年弱にまで縮小。一方、リスクプレミアムは20年間の平均を下回り、過去に経済にストレスがかかっていた時期に見られた水準を大きく下回っている。
市場シェアを拡大し、規制改革を乗り切る能力を持つグローバルに展開する大手銀行と、堅固なキャッシュフローを持つ製薬会社、秩序だった資本配分方針を持つテクノロジー企業の債券にダブルラインは注目。金利ボラティリティーを考慮し、デュレーションリスクには中立的で、満期4-10年の社債に最大の価値を見いだしている。
先週、社債は債券市場全体とともに上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合は金利据え置きを決定し、10月の雇用の伸びが鈍化したことから、金融当局が来年には利下げに転じるとの見方が強まる中、社債は年初来で小幅な上昇となっている。
コーエン氏はまた、優良企業が借り入れを行う代わりに債務を返済しているとし、信用の質改善にも期待する。パトリック・ドゥルーリー・バーン、ニコール・セリノ両氏らS&Pグローバル・レーティングのアナリストは、先週発表の投資適格等級クレジット・チェック・ノートで、「第3四半期(7-9月)に信用の質は顕著に改善し、格上げは投資適格等級内で比較的低いカテゴリーに集中した」と説明している。
ただ、依然としてリスクは残る。コーエン氏は、7-9月期に高格付け債の中でS&Pによる格下げの中心になり、問題含みの商業用不動産業界へのエクスポージャーが大きい地銀からは距離を置く方針だ。
コーエン氏は、投資家は投資不適格級の債券の見通しについて「冷静」になる必要があり、銘柄選択が重要と指摘。ジャンク(投資不適格)級債と銀行ローンについて、2024年にデフォルト(債務不履行)率が上昇すると予想する。ただ、投機的格付け社債市場は株式をアウトパフォームするとも見ており、投資家に株式のエクスポージャーの一部をジャンク債に移すよう勧める。
「レバレッジが高水準で、現在の金利環境に対応できない企業もある。そのような社債に手を出す必要はないと思う。われわれは、投機的格付け社債市場で力強い『B』と『BB』セグメントを選好する」と同氏は語った。
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