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概要:金利トレーダーらは米国債利回りの上昇を見込んだポジションを再び増やしている。14日の相場急伸で魅力的なエントリーポイントが開かれた格好だ。
2023年11月16日 4:54 JST
アジアからロンドン、米国時間にかけてブロック売りが相次ぐ
15日の市場でモメンタムが変化、10年債利回り4.55%台に上昇
金利トレーダーらは米国債利回りの上昇を見込んだポジションを再び増やしている。14日の相場急伸で魅力的なエントリーポイントが開かれた格好だ。
15日はまずアジア時間から、米国債先物市場でブロック取引と呼ばれる相対での大量売りが散見された。ニューヨーク時間に入ると、午前8時30分に発表された強弱混在の経済統計を受けて利回りが上昇。5年債やウルトラ10年債のショート拡大が続いた。
14日にインフレ鈍化を受けて米国債利回りが大幅に低下した後、15日に上昇に転じたのは、こうしたトレードで説明できそうだ。モメンタムの変化で、利回りは5年債から10年債にかけて最大10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。10年債は一時4.55%を上回った。
資産運用会社が好むブロック取引は、単一価格で大型のポジションをすぐに建てることができる。市場の方向性を示すサインとして注目される。
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