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概要:米コンピューターメーカーのHPが21日に発表した8-10月(第4四半期)の売上高は、アナリスト予想にわずかに届かなかった。予測されていたパソコン(PC)市場の回復がまだ実現していないことが明らかになった。
コ 米コンピューターメーカーのHPが21日に発表した8-10月(第4四半期)の売上高は、アナリスト予想にわずかに届かなかった。予測されていたパソコン(PC)市場の回復がまだ実現していないことが明らかになった。
同社の発表資料によると、8-10月期の売上高は前年同期比6.5%減の138億ドル(約2兆440億円)。企業向けコンピューター売上高は同11%減の62億1000万ドルと、こちらも予想を下回った。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の不況で需要が落ち込み、PCメーカーはここ1年半にわたり打撃を受けてきた。ただ、アナリストらは最近になって業界に明るい兆しを見出し始めている。調査会社IDCは10月のリポートで、世界経済は依然として低調であるものの、PC市場は「谷底を越えた」と指摘した。
エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)は、新年度には改善を見込んでいると指摘。同社は法人需要が安定し、個人消費も今年のホリデーシーズンごろには回復すると予想している。これによって「PC市場が2024年度に成長するとの自信を得ている」と説明した。
HPは23年11-24年1月(第1四半期)について、一部項目を除いた1株利益が76-86セントになるとの見通しを示した。アナリストの予想平均は85セント。通期1株利益については、先月発表した3.25-3.65ドルの見通しを確認した。
HP株はニューヨーク市場の時間外取引で約3.5%安。通常取引の終値は27.87ドルだった。年初来では3.7%上昇している。
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