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概要:投資家は極めて重要な週を迎える。注目の米消費者物価指数(CPI)が12日に発表されるほか、13日(日本時間14日午前)には米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定が明らかになり、2024年の株式市場と経済を方向付けると予想される。
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2023年12月10日 12:23 JST
向こう数日間で予想されるボラティリティー高まりでヘッジ需要増加
S&P500種の時価総額、10月下旬以降の上昇で約580兆円膨らむ
12日には11月の米CPIが発表され、正念場のワンツーパンチが始まる。インフレ鈍化の兆しが見られれば、米金融当局が近いうちに緩和に転じるとの見方が強まり、年末にかけて株価がさらに上昇する可能性はある。ブルームバーグがまとめた予想によれば、CPIは前年同月比3.1%上昇と、6月以来の低い伸びとなる見込み。
12日から2日間の日程で始まるFOMCでは3会合連続で政策据え置きが決まると予想されている。トレーダーらは米金融当局が来年、計1ポイントの利下げを実施すると予想しているため、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)の記者会見や、当局者の金利予測分布図(ドット・プロット)にも特に注目している。
堅調な経済がインフレを高止まりさせ、当局が追加利上げを検討したり、政策金利を高い水準に予想より長い期間維持したりするリスクもある。その場合、23年の相場上昇を大きくけん引してきたハイテク株に重くのしかかる可能性がある。
「来週のパウエル議長の発言は、人々の考えを変える可能性がある。特に、人々の予想よりもタカ派的なトーンの発言があれば、そうなるだろう」とザカレリ氏は指摘した。
S&P500種は今年20%近く上昇し、8日は22年3月以来の高値で取引を終えた。トレーダーは、債券利回りがまだ全般的に低下に向かっているのであれば、年末に向け株価が幅広く値上がりすると期待している。10月19日以来、10年債利回りは5%近くの水準から4.2%前後まで低下。その間、S&P500種は8%近く上昇している。
利回り低下がけん引
歴史を振り返ると、債券利回りの大幅な低下は株式市場への追い風となってきた。
ブルームバーグ・インテリジェンスのクリストファー・ケイン・ストラテジストがまとめたデータによると、1980年以降、10年債利回りが1カ月以内に50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上低下した例は33回ある。S&P500種のその後の3カ月リターンの中央値は8%近く、ラッセル2000種株価指数は8.2%だった。
Source: Bloomberg
「この債券ラリーは、米金融当局がより景気支援的になるとの見方に基づいており、これは株式に有利に働く」と同ストラテジストは指摘した。
個人投資家もこうした楽観に乗っているようだ。JPモルガン・チェースのペン・チェン氏がまとめたデータによると、個人投資家は6日までの1週間で68億ドル相当の米国株を買った。これは、米金融当局が引き締めサイクルを開始した22年3月以降では週間ベースで最大の資金流入だ。
一方、今年の上昇局面で見送り姿勢を取ってきたアクティブマネジャーの多くは、年末までに失った分を取り戻そうとしており、株式相場の勢いはさらに増している。バンク・オブ・アメリカがまとめたデータによれば、大型株のアクティブファンドは先月の相場上昇に後れを取り、ベンチマークを上回ったファンドはわずか41%だった。
ストーンXのグローバル・マクロ戦略ディレクター、ビンセント・デルアード氏は、多くの投資家がリセッション(景気後退)を予想していたと指摘。「アクティブマネジャーにとっては非常に厳しい年だった。多くの人がマクロを見誤った」と語った。
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