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概要:日用品・工業品メーカーの米3Mが示した2024年の収益予想は、ウォール街の見通しを下回った。この1年ほど業績の伸びを圧迫してきた個人消費の低迷は、終息の様相を見せていない。
日用品・工業品メーカーの米3Mが示した2024年の収益予想は、ウォール街の見通しを下回った。この1年ほど業績の伸びを圧迫してきた個人消費の低迷は、終息の様相を見せていない。
同社が予測する今年の調整後1株当たり利益は、9.75ドル以下と、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の9.81ドルに届かなかった。既存事業の売上高は前年並み以上2%増以下を予想。アナリスト予想は2.7%増だった。
株価はニューヨーク市場で大幅下落。通常取引開始前の電子取引で一時7.5%下げている。
こうした慎重な見通しとは対照的に、3Mが発表した2023年10-12月(第4四半期)決算では、調整後1株当たり利益がウォール街予想を大きく上回った。事業合理化の強化が奏功した。
第4四半期の調整後利益は1株当たり2.42ドル。アナリスト予想は2.31ドルだった。調整後の営業利益率は20.9%と、市場予想の21.2%をわずかに下回った。
3Mはヘルスケア部門のスピンオフ(分離独立)について、24年上期に完了する予定に変わりはないとの見方を示した。
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