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概要:欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、利下げを開始できるようになるには、賃金動向が明確になる必要があるとの認識を示した。
2024年1月28日 23:29 JST
2025年にインフレを2%目標に戻す「確かな見通し」がある
賃金の伸びがインフレ鈍化に適応との絶対的な確信が唯一欠けている
ECB内ではチーフエコノミスト、フィリップ・レーン理事らも、利下げには給与の伸びに関して明確な見通しが必要であることを示唆しており、クノット氏の発言と一致する。これらのデータは4月末まで入手できないため、ECBの利下げ開始は6月が有力となる。
だが、市場はさらに前倒しで利下げ開始を見込んでいる。ラガルド総裁が25日、政策発表後の会見で早ければ春にもECBが利下げを実施するとの見方について、想定されていたほど強く押し返さなかったこともあり、市場では4月利下げの観測が高まった。
ラガルド総裁、夏の利下げ「可能性高い」維持-市場は4月見込む (1)
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