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概要:8日の米株式市場で電気自動車メーカー、テスラの株価は過去最大の下げとなった。S&P500種株価指数への採用が見送られたことで、採用を見込んでいた投資家の間では驚きが広がった。
8日の米株式市場で電気自動車メーカー、テスラの株価は過去最大の下げとなった。S&P500種株価指数への採用が見送られたことで、採用を見込んでいた投資家の間では驚きが広がった。
テスラ株は21%安で終了。通常取引前の時間外取引で既に軟調で、ゼネラル・モーターズ(GM)が燃料電池トラック開発のニコラの株式20億ドル(約2120億円)相当を取得し、提携すると発表すると、下げが加速した。GMはニコラと協業し、ニコラのピックアップトラック「バッジャー」を生産する。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが4日に発表する前、テスラの株価はS&P500種採用をほぼ織り込んだ形で推移していたと、ロバート・W・ベアードのアナリスト、ベン・カロ氏は指摘。採用見送りについて、「比較的意外な展開」だと述べた。
8日付のリポートで同氏は、S&P発表前のテスラ株の動きについて、「パッシブファンドから多額が流入するとの期待を反映していた」と指摘。「500種採用見送りを受けて、特にパッシブファンドに売却する機会を見込んで発表前に買い入れていた投資家から、下押し圧力がかかる可能性がある」と分析した。
ただテスラ株はいずれS&P500種に採用されるとカロ氏は予想。今月22日のイベント「バッテリーデー」が強材料になる可能性があるとも指摘した。
テスラの株価は今年に入ってから300%近く上昇しており、ナスダック100指数の構成銘柄ではズーム・ビデオ・コミュニケーションズに次ぐ2位のパフォーマンス。トヨタ自動車を抜き、時価総額ベースで世界最大の自動車メーカーとなっている。
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