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概要:新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの製造施設1カ所での生産過程のミスで、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチン1500万回分の成分が影響を受けた。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。ただ、J&Jは直近のワクチン出荷の目標を達成できたとしている。
新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの製造施設1カ所での生産過程のミスで、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチン1500万回分の成分が影響を受けた。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。ただ、J&Jは直近のワクチン出荷の目標を達成できたとしている。
問題が最近発生したのは米エマージェント・バイオソリューションズのボルティモア工場。バイデン米大統領は5月までに米国の全成人の接種に十分な量のコロナワクチンが供給されると見込んでおり、今回の問題がこの見通しの変更につながるとはみられていないという。
エマージェント・バイオソリューションズの施設(2月8日)
J&Jは3月31日の発表資料で、エマージェント・バイオソリューションズの施設でワクチン成分のバッチの一つが品質基準を満たさないことが品質管理プロセスで判明したと説明。このバッチは製造プロセスの最終段階には進んでおらず、同施設はJ&J製コロナワクチンの成分製造で当局の認可をまだ受けていない。問題解決にエマージェントと取り組み、米食品医薬品局(FDA)に報告したという。
製造過程での問題については米紙ニューヨーク・タイムズが同日、先に報じていた。
J&Jは米政府に2000万回分余りのワクチンを3月中に納める目標を達成できたとし、4月末までにさらに2400万回分の供給を見込んでいるとした。
エマージェントの担当者はコメントを控え、J&Jの発表を参照するよう求めた。4月に見込まれる2400万回分の供給が、期待されている量よりも少ないのかどうかなどについてホワイトハウスにコメントを求めたが、返答はない。
バイデン政権は5月末までに約1億回分のJ&J製ワクチンの供給を受けることを目標に掲げており、これはその時期までに全成人の接種に必要なワクチンを確保する上で鍵を握る数字となっている。
J&Jはこの日、6月末までに1億回分を出荷することを依然として計画しており、これより早い5月末までに届けることを「目指している」とした。
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