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概要:「わたしたちの高齢者や年配者が傷つけられるのを放っておくわけにはいきません」と話すボランティアも。
アジア系の人々に対するヘイトに反対するデモ(2021年3月20日、ニューヨーク)。
Michael Nagle/Xinhua via Getty) (Xinhua/Michael Nagle via Getty Images
アメリカのニューヨークでは、アジア系アメリカ人を公共の場からエスコートするボランティアに約1800人が名乗りを上げている。
このボランティアは、ニューヨークを含むアメリカ各地でアジア系の人々に対する暴力が増加していることを受け、誕生したものだ。
3月下旬には、ニューヨーク市の歩道で65歳のアジア系女性が白昼堂々と襲われた。
アジア系の人々に対する暴力やヘイトクライム(憎悪犯罪)を予防・撲滅しようと、ニューヨークではアジア系アメリカ人を公共の場から彼らが行きたい場所までエスコートするボランティアに1800人以上が署名した。
ボランティアたち —— その多くは中国語を話せる —— はニューヨーク市内のチャイナタウンといった地域をパトロールし、助けが必要な人にエスコート・サービスを提供していると、Pix11 Newsが報じた。
この取り組みは、地下鉄で女性が襲われる事件が相次いだことを受け、1月にスタートした「SafeWalks NYC」の一環だ。
Pix11 Newsによると、ボランティアたちは明るい色の安全ベストを着てビラを配っている。それぞれのシフトは2時間だ。クラウドファンディング・プラットフォームのGoFundMeで2月に寄付を募り始めて以来、SafeWalksの活動を支援しようとこれまでに2万2000ドル以上(約240万円)が集まっている。
「思いやりを示す必要があります。わたしたちの高齢者や年配者が傷つけられるのを放っておくわけにはいきません」とボランティアのリサ・ゴールドさんはPix11 Newsに語った。
アジア系の人々に対する暴力が増えている
ここ数週間、ニューヨーク市ではアジア系の人々に対する攻撃が数多く報告されている。
3月29日(現地時間)には、65歳のアジア系女性がニューヨーク市の歩道で怒鳴られ、暴力を受けた。警察が公表した防犯カメラの映像は、高級マンションのドアマン2人が見つめる中、ブランドン・エリオット容疑者(38)が女性を路上に蹴り倒し、その頭を何度も踏みつける様子を捉えていた。エリオット容疑者が立ち去ると、ドアマンは女性をそのままにしてマンションのドアを閉めた。
ただ、アジア系の人々に対する暴力は、ニューヨークに限った話ではない。
3月中旬には、警察がジョージア州アトランタにある3つのマッサージ店で起きた銃撃事件に関与した男を逮捕した。死亡者8人のうち6人がアジア系女性で、1時間以内に3つの店舗が襲われた。
ジョージア州ウッドストック在住のロバート・アーロン・ロング容疑者(21)は警察に対し、自身の行動はセックス依存症のせいで、人種的な動機はないと話した。
複数の研究は、2020年にアジア系の人々に対する犯罪や暴力の件数が急増したと示している。
例えば、カリフォルニア州立大学サンバーナーディーノ校の憎悪・過激主義研究センター(Center for the Study of Hate and Extremism)の分析によると、ヘイトクライムは2020年、全体としては7%減ったものの、アジア系の人々に対するヘイトクライムは約150%増えたという。
アジア・太平洋諸島をバックグラウンドに持つアメリカ人に対する暴力を追跡する非営利組織「Stop AAPI Hate」は、この1年でアジア系の人々に対する差別が3800件近く確認されたとするレポートを発表している。
そして、これは非常に穏やかな見積もりだと、Stop AAPI Hateはレポートの中で指摘している。
「センターに報告されたヘイトの件数は、実際に起きているヘイトの数のごく一部に過ぎないが、アジア系アメリカ人がいかに人種差別の被害に遭っているか、彼らがどういったタイプの差別に遭っているかを示している」
その上で、「悪化するヘイト、差別、暴力からアジア系アメリカ人を守るために、十分な手は尽くされていない。今こそ明確な行動が取られるべきだ」とStop AAPI Hateはプレスリリースで述べた。
「それ以外、受け入れられない」
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[原文:Nearly 2,000 New Yorkers have signed up to voluntarily escort Asian Americans to their destination amid hate crimes]
(翻訳、編集:山口佳美)
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