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概要:米投資銀行モルガン・スタンレーは、ビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントが保有していた株式50億ドル(約5480億円)相当を3月25日時点で売却した。取引の非公開を理由に事情に詳しい関係者の1人が匿名を条件に明らかにした。
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米投資銀行モルガン・スタンレーは、ビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントが保有していた株式50億ドル(約5480億円)相当を3月25日時点で売却した。取引の非公開を理由に事情に詳しい関係者の1人が匿名を条件に明らかにした。
関係者によれば、モルガン・スタンレーは、大規模なブロック取引が幾つも実行され、資本市場に衝撃が走った3月26日の前日に一定の割引率で株式バスケットの売却を完了した。
関係者によると、モルガン・スタンレーは25日の取引終了後にアルケゴスが保有していた約10社の株式を主にヘッジファンドに売った。金額については6日にCNBCが先に伝えていた。
早い段階で株式売却に動いたこともあって、他の金融機関に数十億ドルの損失を発生させたアルケゴスのポジション破綻の影響をほぼ無傷で回避できたもようだ。
フアン氏は自ら運営していたタイガー・アジア・マネジメントの証券詐欺について過去に有罪を認め、インサイダー取引でも当局の追及を受けた汚点があるが、モルガン・スタンレーは同氏のファミリーオフィスを早い段階から支援していた。
モルガン・スタンレーの広報担当者は、コメントを控えている。
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