欧州中央銀行　デジタルユーロの発行向け２年調査を行う

7月14日に、欧州中央銀行（The European Central Bank : ECB）は、協議、規制に関する議論、市場分析を伴う、より大規模なデジタルユーロ設計フェーズの準備ため、新たな2年間の「調査」期間を発表しました。

調査期間は２年で、その３年後に導入される見通し。設計と流通に関する重要な問題に取り組むことが目的という。「この間、さらなる分析を行い、市民や専門家から意見を求め、いくつかの実験を行い、有望な結果を得ることを期待しています。」ECB総裁Christine Lagarde（クリスティーヌ・ラガルド）は今回の調査について述べています。「これらのことから、私たちはギアを上げてデジタル・ユーロのプロジェクトを開始することを決定しました。

調査段階では、デジタル・ユーロの目的としてのリスクなし、アクセス可能で、効率的なデジタル中央銀行の貨幣を実現するために、デジタル・ユーロが優先的に提供すべきユースケースを検討するとECBは述べています。

LibraのようにFacebookでの運営ではなく、中央銀行が直接に運営し、オープンソースのコードを公開するかどうかということです。Facebookが2019年に通貨（Libra）を設計する計画を発表した後、デジタルユーロに関する調査を加速させました。これは、中央銀行の主要な目的に対する潜在的な脅威と多くの人が見た動きです。

「何世紀にもわたって、中央銀行は安定性、安全性、信頼の象徴として市民に自国通貨を提供してきました。公共財としてお金を提供することは中央銀行の使命の中心です」とECB執行委員会のメンバーであるファビオ・パネッタは同日（7月14日）に ECBのブログ投稿に投稿しました。

ラガルド総裁は発表にも、「デジタル時代においても、市民や企業が最も安全である中央銀行の貨幣を引き続き利用できるようにすることを目的としている」と述べました。金融システムが混乱しないように準備を進めるため、発行は2026年以降となるとみられます。