「ブラックスワン」著者　再びビットコインを批判

ビットコイン（BTC）は「何かに対するヘッジ」ではないと、「ブラック·スワン」の著者でリスクアナリストのナシーム·ニコラス·タレブが、自身のツイッターのフォロワー727,000人を招いて、BTCとインフレの間に相関関係があるかどうかについて議論した結果、こう結論づけました。

「結論：BTCはインフレのヘッジになるという合理的な議論は一つもないし、なにもヘッジできない」とタレブ氏は昨日ツイートしました。

タレブ氏は最近ビットコインを批判し、「経済的なものとリンクさせる理由は全くない」とし、BTCは「分散型のネズミ講の特徴を持っている」と主張しています。

タレブ氏はツイッターのフォロワーに、ビットコインがどのようにしてインフレに対するヘッジになるのかを説明するように求めました。「インフレ率が1～3％だった時期に1000％も上昇したのだから、BTCがインフレに対するヘッジになるのか」、「また、ビットコインが将来が消費する商品のバスケットとの間には、どこに関連性があるのでしょうか？私は答えを求めています。あなたの友達に聞いてみてください」と書き込みました。

（7月14日更新）

6月末に発行された論文「ビットコイン、通貨および脆弱性について」で、ビットコインの価値は市場価値における「完全にゼロ」であり、政府の支援なしに通貨としての使用に適合しないと述べました。

タレブ氏は、「ビットコインほど脆弱さが、金融史上の資産にはほとんどない」とコメントしました。さらに、ビットコインを維持するには継続的な関心が必要であるとも述べました。

一方、金について対照的に、「金やその他の貴金属は、基本的に維持する必要はありません。劣化したり、時間を使って維持する必要はありません。」以前、2018年に、彼は論文「ビットコイン標準」の冒頭でビットコインは「最初の有機通貨」と書かれました。