自動売買とFX詐欺―FX自動売買のメリットとデメリットと日本の法規制

先日の記事に、日本金融庁に警告された無登録FX業社NEXTARTが、強制的自動売買システムを投資者に使わせていたが、今回は、もっとも使われている自動売買システムEAを説明する。

FX（為替証拠金取引）の主な取引方法は、自動売買と裁量取引がある。

FX自動売買のEAとは「エキスパート·アドバイザー：Expert Advise」の略でシステムトレードとも呼ばれている。メタトレーダー4（MT4）という為替専門の取引プラットフォームに搭載する自動売買を行うプログラムを指す。

あらかじめ売買条件を設定しておけば、相場の動きが設定条件と一致した場合、自動的に新規及び決済を行うため、安定したトレードができる。

EAのメリット：

１.自動売買の多くはVPSと紐付けをしているため、24時間稼働する環境になるため、ずっと相場を見張らなくでも、取引タイミングを見逃さないのも自動売買の魅力の一つである。

２.専門知識や、分析ノウハウがなくでも、プロトレーダーと同じように取引できる。

３.自動売買は、裁量取引と同時にできるため、相場が急変した場合でも対応が可能である。

しかし、下記のデメリットも含まれる

EAのデメリット

• １つのEAはすべての相場に適合しない、相場の急変には対応しにくい

• 取引環境によってEAのパフォーマンスが違う

• ツールの設定は難しいことがある

• 詐欺EAがあるので、判別し難しい

「自動売買（EA）って、本当に取引に役に立つか？」と疑問を抱えている人が少なくない。FXの自動売買（EA）に関する情報も賛否両論であるが、正しく利用することと詐欺を見分けることが大事である。

まず、日本でFX取引（外国為替保証金取引）を行うたなどの自動売買ソフトウエアの販売、またはレンタルする行為は、金融商品取引法上の投資助言·代理業に該当すると考えられ、金融庁や各管轄財務局等に金融商品取引業者（投資助言·代理業）としての登録を受ける必要がある。

NEXTARTのようなFX業者は、為替取引サービスのライセンスも投資助言業·代理業などのライセンスも確認できなかったが、日本で為替サービス、及びEAサービスを提供するようになっている。