TikTokがNFT市場への参入を発表

2021年9月30日、ソーシャルメディアプラットフォームTikTokは、NFT市場に参入することを発表し、最初のNFTシリーズ「TikTok Top Moments」をリリースした。TikTok Top Momentsは、インターネット上で最も影響力のあるクリエイターから6つのTikTok動画を選択し、各NFTは、メディアクリエイターがエンターテインメント、文化、TikTokコミュニティに与える影響に対する敬意を表して、設計された。クリエイターにはLil Nas X、Rudy、 Willingham、Bella Poarch、Curtis Roach、BrittanyBroskiである。

これらのクリエイターは、有名なNFTアーティストと協力して、限定版のNFTを作成する。 Lil Nas Xは、このシリーズの最初の作品と限定版NFTを発表する。これらは、Ethereumで利用可能であり、NFTのレイヤー2で使用されるプロトコルImmutableXによってサポートされる。イーサリアムのメインネットと比較して、Immutable Xは、より低い取引手数料とより短い時間が特徴である。イーサリアムネットワークと比べ、エネルギーの使用量も抑えられる。

TikTokは、全体的なビジネス戦略の一環として、段階的にブロックチェーンテクノロジーに参入している。同社は、ブロックチェーンストリーミングプラットフォームAudiusと提携して、TikTok Soundと呼ばれる新機能をリリースした。この新機能により、Audiusユーザーはこのプロトコルに基づいて作成された曲をTikTokに導入できる。

TikTokのユーザー数は約10億人で、アメリカの視聴者はこのアプリを利用して、しいアーティストや曲を見つけている。2020年10月、メインネットサービスの開始以来、Audiusのユーザー数は500万人に増加した。

NFTはブロックチェーン採用の主な起爆剤になり、企業や個人はデジタル収集品を受け入れることに熱心である。Dune Analyticsのデータによると、主要市場であるOpenSeaは、8月だけで34億ドル以上の取引があった。

NFTは、2017年に「暗号猫」（Crypto Kitties）と呼ばれる高人気の猫飼いオンラインゲームで初めて人々に知られ、NFTの概念が多くな注目を集めた。NFTは、2012年から2016年までの草創期と2017年から2020年までの黎明期を経て、2021年から全盛期となっている。。

TikTokは、NFTの売り上げのほとんどを参加しているクリエイターとNFTアーティストに還元している。ただし、Brittany BroskiとGrimesの協力による収益は、チャリティーに使用されると述べた。これらのビデオは、10月1日から11月5日までニューヨークの映画博物館で「Infinite duos: co-create on TikTok」というタイトルで展示される。