WikiFX：ドル円相場分析レポート【11月16日】

通貨ペア：USD/JPY

おはようございます。吉野家の牛丼の値上げが決まった。輸入牛肉の価格高騰や円安が要因のようで、インフレの波を感じた。それでは月曜日（2021年11月15日）の動きを振り返ってみましょう。

15日のドル円の動きとファンダメンタルズ

東京時間では国内輸入企業のドル買いなどで 上値を広げるもその後は小動きとなる。米10年債利回りが下げ始めると、徐々に上値が重くなった。週明けゴトー日であったが実需の買いも限定的。欧州時間に入ると上値を目指すもピボットに到達後反落。その後、下値を試すも底固い動き。米経済指標が予想を上回り、米10年債利回りが上昇を始めると、ドル円も東京時間につけた114.00円を上抜けし、更に上値を試す展開となる。

15日のベイリー英中銀（BOE）総裁。「インフレの状況について非常に不安に思う」 「値を上回るインフレ率は望んでいない」と発言。また、今月発表された金融政策委員会のでの利上げの据え置きは「非常にぎりぎりの判断だった」と述べた。

本日は米小売売上高の発表予定で、今週最も重要な指標。アメリカは個人消費がGDPの7割を占めており、個人消費の動向を知ることで、景気の良し悪しを判断していきます。

小売売上高は3カ月連続の増加しており、伸びは9月から拡大する見込みで、前回0.7％に対し今回の予想値は1.1％。ポジティブサプライズ、ネガティブサプライズ共に警戒されており、結果に注目が集まる。

ドル円相場分析

チャートは4時間足。10月20日から引けるトレンドラインに上値を押さえられた状態。ヘッド＆ショルダーを形成するかに思えたが（青ライン）否定する形で上昇。今回のように一気に上昇した後に出現するヘッド＆ショルダーは、その後エリオット波動でいうところの、ランニングフラット、拡大フラットへ移行することも多い。

「セントラル・ピボット・レンジ」（赤、青、緑の3本線）でみると先週と今週のレンジ帯が近く、幅の広さも大体同じで方向感のなさが確認できる。

チャートは１時間足。４時間足で示したヘッド＆ショルダーの形状に注目している。緑の四角はフィボナッチの半値付近。ここで頭を押さえられた後、もう一段下を目指すかと思ったが反発も強い。逆可能性も考えられる。このように相場の方向を決めるのは「最高値」「最安値」の更新だけでなく「役割のある高値安値」の更新も重要だと考える。

水色の四角部分ではオシレーターの切り上がりが確認できる。価格はそこまで切り上がっておらず、やや「ダイバージェンス」の傾向が確認できた。「ダイバージェンス」「ヒドゥンダイバージェンス」ともレンジ同様、相場に力が溜まった状態となることが多い。そのタイミングで「役割のある高値安値」を更新すると、今回のように相場が走ることがある。

スイングトレード計画（USD/JPY）

買いのエントリーポイント（ブレイクアウト）···114.295

建値にストップを移動させるポイント···114.60

損切りポイント…113.738

本日の予想レンジ（113.50～114.50）

※ピボット値とADRを使用するオリジナル予測値

テクニカル分析、ファンダメンタル分析共に方向感のない状態。下値は堅い状態なので、流れの変わる高値を超えた後の値動きを狙っていく。10月20日の高値に到達した時点で、ストップ値をエントリー値に移動してリスクを無くした後、上値を追っていく戦略。

【注意事項】

※全ての情報は、アナシスト情報を基づいた判断しているものであり、あくまでも情報提供が目的です。投資判断の全ての責任は、トレーダーにあります。レポート著者を含め、WikiFXは一切の責任を負いません。

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