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概要:来週の東京株式市場は、小じっかりの展開が想定されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合など重要イベントを通過し手掛かり材料に欠けるなか、日経平均は狭いレンジでの値固めの局面となりそうだ。上値は重いが、下値も堅い値動きになるとみられている。
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来週の東京株式市場は、小じっかりの展開が想定されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合など重要イベントを通過し手掛かり材料に欠けるなか、日経平均は狭いレンジでの値固めの局面となりそうだ。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 17日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、小じっかりの展開が想定されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合など重要イベントを通過し手掛かり材料に欠けるなか、日経平均は狭いレンジでの値固めの局面となりそうだ。上値は重いが、下値も堅い値動きになるとみられている。
日経平均の予想レンジは2万8500―2万9000円。
日経平均は17日の市場で500円を超える下落となり、前日の上昇分をほぼ消してしまった。2万9000円を再び割り込んだほか、5・25・75・200日の移動平均線を全て下抜けており、調整入りを示唆している。
来週はクリスマス休暇を控えており、海外投資家不在で閑散相場になるとみられているが、東証1部の売買代金は12月8日以降、総じて低調で、市場からは「年末の薄商い相場は既に月初から始まっている」(国内証券)との見方も聞かれる。
一方、みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは、東京証券取引所がまとめた2市場投資部門別売買状況で、信託銀行は現物株を12月第2週まで8週連続で買い越しになっていると指摘。「年金の売買を仲介している信託銀行は買い越しだ。海外投資家の動きは限定的だが、国内における長期マネーは買っており、薄商いの相場の中、日本株の支えとなりそうだ」という。
「日銀会合を通過すれば、年末モードに入ってくる」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声もある。2000年以降の21年間は、最後の10日間で15回上昇したとして「年末高に期待してもいいのではないか」(北澤氏)という。
来週は24社のIPO(新規株式公開)が予定されており、本格的なラッシュを迎える。IPO株は値が飛びやすく、動き次第では個人投資家を中心に盛り上がる可能性もあるが、値崩れを起こせば、保有株の投げ売りにつながるおそれもある。
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