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概要:オーウイル<3143>(東証スタンダード)は、今2023年3月期業績が、連続して過去最高更新と予想されていることを手掛かりに割安修正への打診買いが再燃している。このところ気温が低下し猛暑は一段落となっ
オーウイル<3143>(東証スタンダード)は、今2023年3月期業績が、連続して過去最高更新と予想されていることを手掛かりに割安修正への打診買いが再燃している。このところ気温が低下し猛暑は一段落となっているが、早期梅雨明け以降の猛暑到来下で、同社のアイスクリームや大型シーリングファンの特需発生先取りで株価が年初来高値1183円へ急騰しており、再現期待も上乗せとなっている。テクニカル的にも、25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、買い手掛かりとなっている。
■早期梅雨明けでアイス、大型シーリングファンが好調推移
同社の今2023年3月期業績は、売り上げ300億円(前期比6.0%増)、営業利益9億1700万円(同11.0%増)、経常利益9億1700万円(同10.8%増)、純利益6億円(同4.3%増)と予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。食品副原料専門商社として卸売事業では、ビタミンC、マンゴー加工品などトップシェア商品を保有し、根強い内食ニーズに加え行動制限の緩和などでスーパーマーケット向けなどが続伸し、製造販売事業として子会社で展開しているアイスクリームの製造販売も好調に推移することなどが要因となる。
なかでも今年6月27日に関東甲信地方が早期に梅雨明けし、猛暑が到来したことから、このアイスクリームのほか大型シーリングファンが、物流倉庫や商業施設向けの新型コロナ対策、熱中症対策の労働環境改善需要で好展開し、ダブルで業績を押し上げる期待を強めている。なお配当は、前期に業績が昨年11月の上方修正値を上ぶれて着地したことから年間47円(前々期実績45円)へ増配したが、今期も年間47円の継続を予定している。
■GC示現でPER5倍、PBR0.9倍、配当利回り4.1%の修正が加速
株価は、昨年11月の前期業績の上方修正と同時に1239円高値と買われ、その後の1100円台固めから配当権利落ち後に年初来安値996円へ調整し、今期業績の連続最高更新予想で1100円台までリバウンドし、早期梅雨明けによる猛暑関連株人気を高めて年初来高値1183円まで上値を伸ばし、GCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元では1100円台での高値もみ合いを続けているが、PERは5.94倍、PBRは0.96倍、配当利回りも4.15%と割安である。割安修正加速で年初来高値抜けから昨年11月高値1239円奪回を目指し、2020年2月高値1422円も意識しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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