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概要:[ロンドン 19日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)は、リセッション(景気後退)の脅威および通貨市場におけるボラティリティーが高まっているにもかかわらず、主要国に対し力強い利上げにまい進するよう
[ロンドン 19日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)は、リセッション(景気後退)の脅威および通貨市場におけるボラティリティーが高まっているにもかかわらず、主要国に対し力強い利上げにまい進するよう要請した。
四半期報告書で、景気後退リスクと債務に関するリスクの双方が高まっていることを認めた上で、高騰する世界的なインフレを抑制することが依然として最も優先されると強調。クラウディオ・ボリオ金融経済局長は「適時かつ強力な方法で行動することが重要だ」とし、「(利上げの)前倒しはハードランディングの可能性を減らす傾向がある」とした。
債務危機がすでに発生し、不動産価格の高騰が深刻な懸念をもたらしているときに高インフレに対応するのは、少なくとも第二次世界大戦以降で初であり、金融政策を複雑にしていると指摘。「従来からあったリセッションリスクが高まったのは明らか」とした。
報告書では、今後さらなる問題が発生する可能性に言及。ロシア以外の産油国の余剰生産能力が限られており、新規プロジェクトに対する投資が抑制されていることから、ロシア産原油を代替することは困難だと警告した。
米国以外では、ドル高騰がインフレ問題に拍車をかけているほか、ドル建てで多額の借り入れを行っている先進国も自国通貨の下落により返済に苦しんでいる点に言及。ボリオ局長は「大幅な通貨安を防ぐために金融引き締めに向け一段の圧力がかかり、また、すでに多くの国で行われているように、追加手段として為替介入が誘発される可能性がある」と指摘した。
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