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概要:午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(143.32/35円)から上昇し、143.82/84円付近で推移している。3連休明けで実需による買いが多く入ったことや、ドルがユーロやポンドに対して上昇した流れが対円にも波及。また、時間外取引の米金利の上昇したことから、ドルは一時144.25円まで上昇した。
9月26日 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(143.32/35円)から上昇し、143.82/84円付近で推移している。
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(143.32/35円)から上昇し、143.82/84円付近で推移している。3連休明けで実需による買いが多く入ったことや、ドルがユーロやポンドに対して上昇した流れが対円にも波及。また、時間外取引の米金利の上昇したことから、ドルは一時144.25円まで上昇した。
世界的な株安や欧州通貨の下落を背景に、ドルは主要通貨で上昇。ドル指数は一時114.58と、2002年以来の高水準を付けた。「最強通貨のドルに対して、ユーロ、ポンド、円が最弱通貨を争っている状況だ」(国内金融機関)との声が出ていた。
対円では政府・日銀による円買い介入への警戒感からドルの上値追いに慎重となっていたが、対ユーロやポンドでドルが上昇した影響で、午後に一時144円台に乗せた。日銀が先週の金融政策決定会合で現状維持を決め、黒田東彦総裁が先行き指針(フォワードガイダンス)の変更も2─3年ないと踏み込んだことで、市場関係者からは「日米の金融政策の違いがより明確になった」(三井住友銀行のチーフストラテジスト、宇野大介氏)との声が聞かれた。
時間外取引の米2年債利回りは一時4.30%と、15年ぶりの高水準まで上昇しており、日米金利差拡大を意識したドル買い/円売り圧力は今後もかかりやすい。
鈴木俊一財務相は26日午前の閣議会見で、投機的な動きを背景に急激な為替変動が続けば「必要に応じて対応をとる考えに、今のところ変更はない」と述べた。相場の反応は限定的だった。
ポンドは英国の巨額の財政出動策を懸念を背景にストップロスを巻き込んで急落。リフィニティブのデータによると、85年2月の安値を下回る1.03ドル台まで売られ、72年の変動相場制移行後の最安値を更新した。
また、ユーロもウクライナ情勢の緊迫化や欧州景気後退懸念を背景に20年ぶりの最安値を更新。25日投開票されたイタリア上下院総選挙の暫定開票結果で、右派連合が圧勝したことも、ユーロの下押し圧力につながった。
(表中の、午後3時とNY午後5時のドル/円の値を訂正します。)
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.82/84(訂正) 0.9627/31 138.48/52
午前9時現在 143.51/53 0.9683/87 139.00/04
NY午後5時 143.32/35(訂正) 0.9690/94 138.96/00
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