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概要:来週の外為市場で、ドルは底堅い展開となりそうだ。当面の上値めどだった98年高値をあっさりと上抜けたことで、市場では150円台への上昇を予想する声が出始めている。円買い介入への警戒感も一段と強まっている。
10月14日、来週の外為市場で、ドルは底堅い展開となりそうだ。写真は東京証券取引所。都内で2020年10月に撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)
[東京 14日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドルは底堅い展開となりそうだ。当面の上値めどだった98年高値をあっさりと上抜けたことで、市場では150円台への上昇を予想する声が出始めている。円買い介入への警戒感も一段と強まっている。
予想レンジはドル/円が145━150円、ユーロ/ドルが0.95―0.99ドル。
米国で消費者物価指数(CPI)の上振れが続いたことで、来年には利下げへ転じるとの市場予想に疑問符が付き始めた。現在、米金利先物市場が織り込むターミナルレート(政策金利の最終到達点)は4%台だが、このペースでいけば「今後、最終的に7%前後へ上昇するような可能性は否定できない」(外銀)との声が出てきた。
米国の金利が上昇すれば、国債を含むドル資産を保有する魅力は一段と増す。世界中の資金を吸い上げる形で進む歴史的なドル高だが、米当局から不満の声は聞かれない。イエレン財務長官は「金融市場は順調に機能」(11日)しており、インフレ抑制に向けて「まだやるべきことがある」(13日)と述べ、通貨高が現在の政権の最重要課題ではないことを示唆している。
みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏は、米国が来年後半には利下げへ転じると予想していた参加者のひとりだが「その可能性は低下しているかもしれない」と話す。「米金利には上振れリスクがある。ドルは150円を目指す展開になりやすい」という。
JPモルガン・チェース銀行の試算によると、現在のFF金利先物とドル/円の相関関係が今後も続くと仮定すると、市場が6%台まで利上げを織り込むとドルは155円、7%台なら161円台へ上昇する計算となる。
国際通貨基金(IMF)はドルの全面的な上昇に警鐘を鳴らす。11日に公開した世界経済見通しでは、新興国の債務危機拡大は世界経済に深刻な打撃を与え、世界的なリセッション(景気後退)を引き起こす恐れがあるとして「さらにドル高が進めば、債務危機の可能性がさらに高まることになる」と分析した。
波乱要因は英国にもある。新政権の大規模減税を含む経済政策へ不信が募り、国債金利が急騰するなど、英市場は不安定化している。現地ではトラス首相が減税案を再考するとも報じられているが、クワーテング財務相は13日のインタビューで「われわれの立場は変わっていない。31日に中期財政計画を出す」と述べるにとどめた。
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