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概要:午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(139.88/89円)から上昇し、140.37/39円付近で推移している。時間外取引の米長期金利の小幅な上昇を背景にドル買い/円売りが優勢となった。今晩発表される米卸売物価指数(PPI)を控えて内容を見極めたいとの見方から、上値追いには慎重だった。
[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(139.88/89円)から上昇し、140.37/39円付近で推移している。時間外取引の米長期金利の小幅な上昇を背景にドル買い/円売りが優勢となった。今晩発表される米卸売物価指数(PPI)を控えて内容を見極めたいとの見方から、上値追いには慎重だった。
11月15日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(139.88/89円)から上昇し、140.37/39円付近で推移している。
五・十日に伴い仲値にかけては国内輸入企業による買いフローが入り、140円半ばまで上昇。しかし、その後はじりじりと上げ幅を縮小した。
米消費者物価指数(CPI)後のドルの調整売りが一巡し、再びドルのポジションを構築する動きが出てきている。一方で、「ドルの買い持ちで評価損が出ている個人投資家が多く、ドルが上昇したタイミングで早めにポジションを減らしている」(国内証券のディーラー)とみられ、両者のせめぎ合いになっているという。
米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード副議長の発言を受けて、米利上げペースの鈍化観測が広がったことも、ドルの上値を抑制した。
クレディ・アグリコル銀行の資本市場本部シニア・アドバイザー、斎藤裕司氏は「利上げペースを減速し、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)については今後のデータ次第とするなどタカ派からニュートラルな姿勢に戻ってきている」と指摘する。
今晩発表される米PPIが下振れた場合は、再びドルの調整圧力がかかりやすい。心理的な節目の135円を割れた場合は、今年の高安の半値の132.80円付近まで下落する可能性があるという。
一方、楽天証券のFXディーリング部、荒地潤氏は、「米FRBが利上げを停止するわけでもなく、ファンダメンタルズ面では何も変わっていない」とし、「今年の3月からドルロングのポジションが膨らんでいたことから、米消費者物価指数(CPI)の下振れをきっかけに調整が入ったものの、トレンドが転換したとみるのは時期尚早だ」との見方を示す。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 140.37/39 1.0330/34 145.02/06
午前9時現在 140.08/10 1.0318/22 144.56/60
NY午後5時 139.88/89 1.0325/29 144.44/48
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