简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:メタ、ツイッター、ストライプが立て続けに一時解雇を発表しましたが、従業員に宛てた発表内容は三者三様でした。イーロン・マスク率いるツイッターの事例は「決して見習うべきでない」と人事の専門家は言います。
イーロン・マスクは、ツイッター社の従業員約半数をレイオフした際、3つの重大な過ちを犯した。
HANNIBAL HANSCHKE /Getty Images
メタ、ツイッター、決済会社のストライプは、先ごろ従業員の一時解雇を発表した。だが、解雇の対象となった従業員への対応の仕方は三者三様だった。その違いから、ただでさえ難しい人員削減の悪影響を最小限に抑えるにはどうすればよいか、という教訓が見えてくる。
イーロン・マスクに欠けていた3つの要素
人員削減を発表する際には、とにかく「説明責任」が鍵になる、と企業文化の専門家たちは指摘する。
メタのケースを見てみよう。マーク・ザッカーバーグCEOは11月9日に従業員の13%に当たる1万1000人以上を解雇すると発表した際、「私は過ちを犯しました。これについて申し訳なく思っています」とのメッセージを出した。
ストライプは11月3日に従業員の14%を一時解雇すると発表した。このとき共同創業者のパトリック・コリソンとジョン・コリソンは、「このような措置をとることを心から申し訳なく思っており、このような結果に至った意思決定は私たちが全責任を負っています」と記した。
もっと知る
レイオフを告げるストライプ創業者のメモは、多くのテック企業に共通する過ちを説明している
このようにメタとストライプは悔恨の念を表すメッセージを出したが、これと対照的なのがツイッターだ。
ツイッターは11月3日、従業員の約半数に当たる約3700人に対して解雇を言い渡すメールを送った。そこには去りゆく従業員が次にとるべき行動についての必須情報が記されていた。
しかし、このメールが従業員のもとに届いたのは、従業員たちが普段使っている業務プログラムや連絡ツールにアクセスできなくなった後だったうえ、不可欠の要素3つが抜け落ちていた。
それは思いやり、謝罪、そして署名だ。
企業に福利厚生のサービスを提供するコンプト(Compt)のマーケティング担当副社長、ジャスティン・シュミットは以前Insiderの取材に対し、一時解雇のプロセスは「幹部チームの共感力を見極める究極のテスト」だと語っている。
ツイッターを買収したイーロン・マスクは、このテストに不合格だ。メッセージの中にマスクの名前は記されておらず、単に「ツイッター」と書かれているだけ。謝罪もない代わりに、人員削減に踏み切らなければ事業的損失が大きすぎるとの主張を強調している。
おまけに11月9日午前2時半には残った従業員らに対し、きちんと承認を得ない限り、少なくとも週40時間は出社して業務に当たらなければならないとの通達を出した。
ツイッターにおけるマスクの横暴ぶりは今に始まった話ではないが、大量解雇に対するこのぶっきらぼうな対応は、決して見習ってはいけない。
謝罪なし、責任の所在にも言及せず
ツイッターから従業員へ送られた一時解雇の通知には、「残念ながら、ツイッター社でのあなたの雇用が影響を受けることをお知らせします」と書かれている。
だが他の経営者は、一時解雇を発表するにしてももっと思いやりを見せている、ブルームバーグは報じている。特にここ数カ月は多くのテック企業やEC系企業のトップが一時解雇を余儀なくされたことを詫びている。
これはおそらく、雇用主から不当に扱われたと感じた場合に声を上げる傾向が、若い世代の従業員ほど強いからだろう。少なくとも経営者が謝罪すれば、解雇された者にとって多少の慰めにはなるはずだ。
なお、ツイッターの共同創業者で元CEOのジャック・ドーシーは今回の一時解雇について、自分が「会社規模を急拡大しすぎた」とツイートして謝罪している。
ツイッターの従業員たちに届いたメールでは、一時解雇の根拠は説明されていなかった。しかし人事の専門家は、企業が人員削減をする際には根拠を明確に示すことが重要だと指摘する。
人事コンサルティング会社キャディガン・タレント・ベンチャーズのスティーブ・キャディガンは、企業文化プラットフォーム「エムトレイン(Emtrain)」で示した人員削減のガイドの中で、「人員削減の必要性と理由、ならびに事業の状態について明確に示しましょう」「解雇せざるを得ない状況に至るまでに、他にもさまざまな選択肢を検討したこと、他の策も講じたことを従業員に知らせましょう」と書いている。
ザッカーバーグとコリソン兄弟はメッセージ中でマクロ経済要因を挙げ、福利厚生や不動産などの支出削減を行うだけでは不十分だったと記している。
エグゼクティブサーチのアンプリファイ・タレントを経営するラース・シュミットは以前Insiderの取材に対し、「可能な限りいつでも、明確にすることが大切」だと語っている。こうした姿勢が、会社のブランド力と残された従業員の忠誠心を強化するうえで「大きな役割を果たす」のだ。
翻ってツイッターの解雇通知では、従業員は肝心なことはほとんど何も知らされないまま、こうしたためられている。
「私たちは、あなたが在職中にツイッター社のために行ったすべてのこと感謝し、人生の新たな舞台でのあなたの成功を願っています」
もっと知る
イーロン・マスク「知られざる社内の行動」元部下の新証言。口答えは即クビ、家族最優先、無駄話はゼロ
[原文:Layoff memos from tech companies illustrate how leaders need to show authentic regret over job cuts——and how damaging it can be when they don't]
(編集・常盤亜由子)
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。