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概要:日銀の中村豊明審議委員は7日、長野県金融経済懇談会後の記者会見で、サービス価格が低い現状では金融政策の変更は時期尚早との見方を示した。金融政策の検証作業は、正常化の議論の中で行われると述べた。
12月7日 日銀の中村豊明審議委員は7日、長野県金融経済懇談会後の記者会見で、サービス価格が低い現状では金融政策の変更は時期尚早との見方を示した。写真は日銀本店。2019年1月、都内で撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)
[松本市(長野県) 7日 ロイター] - 日銀の中村豊明審議委員は7日、長野県金融経済懇談会後の記者会見で、サービス価格が低い現状では金融政策の変更は時期尚早との見方を示した。金融政策の検証作業は、正常化の議論の中で行われると述べた。
金融政策の点検・検証の必要性を問われた中村委員は、コストの大部分を人件費が占めるサービス分野の価格の伸びが1%に行っていないことに言及し、「サービス価格がまだ低いので、このタイミングで金融政策の変更をするのは時期尚早だろう」と指摘。政策の点検作業は、正常化に向けた議論の中で行われるとの見通しを示した。
田村直樹審議委員は2日、朝日新聞のインタビューで、日銀の大規模緩和について「しかるべきタイミングで、金融政策の枠組みや物価目標のあり方を含めて点検、検証を行うことが適当」と述べていた。
中村委員は午前のあいさつで、2%の物価目標を持続的・安定的に達成し持続的な経済成長を実現する上では、経済成長とともに賃金も上昇していくことが重要だと語った。
会見では、賃金の持続的な上昇が実現するには時間が「かなりかかるかもしれない」とする一方、経営者の意識の変化や政府の取り組みに期待感を示した。
(和田崇彦 編集:田中志保)
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