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概要:米大手銀行の人員計画は違いが鮮明になってきた。JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカは、経済悪化見通しにもかかわらず従業員の拡大方針を継続している。一方ゴールドマン・サックスは既に大規模な人員削減に着手。これに追随する動きも予想される。
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米大手銀行の人員計画は違いが鮮明になってきた。JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカは、経済悪化見通しにもかかわらず従業員の拡大方針を継続している。一方ゴールドマン・サックスは既に大規模な人員削減に着手。これに追随する動きも予想される。
米大手銀行の人員計画は違いが鮮明になってきた。JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカは、経済悪化見通しにもかかわらず従業員の拡大方針を継続している。写真は2015年5月、ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Mike Segar)
JPモルガンのジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は、第4・四半期決算発表後の報道陣との電話会議で、同社は採用活動を続けており「成長モード」にあると発言。状況が変われば別の路線になるだろうが、恐らくは社内全体で従業員数は小幅に増えるだろうと付け加えた。
バンク・オブ・アメリカのアラステア・ボースウィックCFOも14日、同社は経費圧縮の姿勢を維持しながらも特にウエルスマネジメント分野で採用を続けていると述べた。2022年末の従業員数は21万6823人、1年前は20万8248人。ボースウィック氏によると「われわれは大規模なレイオフに関するどのような計画も持ち合わせていない」という。
シティグループのマーク・メーソンCFOはもう少し慎重なトーンで、「われわれの戦略を実行するために積極的な採用を行っているが、足元の環境に照らして妥当な状況にペースを見直している」と語った。
これに対してゴールドマンは、大手行で最初の人員削減を開始している。削減規模は3000人以上と、08年の金融危機以降では最大級とみられる。
また事情に詳しい関係者は14日、ロイターに、BNYメロンが年内に従業員の3%前後に相当する人員の削減を計画していると明かした。
米最大手6行のうちJPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティ、ゴールドマン、モルガン・スタンレーの5行は20年第1・四半期以降に合計で10万人余りの増員を実施してきた。残るウェルズ・ファーゴだけは同期間に2万1000人近くを減らしている。
ゴールドマンはパンデミック発生を起点に累計で1万0600人を新規採用し、この中には消費者向け銀行部門「マーカス」の人員も含まれる。ただマーカスは22年10月、赤字計上後に規模を縮小した。
幹部人材コンサルティング会社シェフィールド・ハワースのバイスプレジデント、ナタリー・マチカオ氏は「銀行業界は賞与支払いのやりくりとディール案件の下振れへの対応に苦戦しているので、より多くの銀行が(ゴールドマンに)追随する可能性があると言っても差し支えない」と指摘する。
さらにマチカオ氏は、他の銀行による人員削減はM&Aなどよりも株式資本市場やレバレッジドファイナンスなどの業務がより重大な影響を受けると分析した上で、削減は大がかりではなく、個別や小規模の方式で進められていると述べた。
(Saeed Azhar記者、Niket Nishant記者)
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