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概要:[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。来年も物価上昇が続くとの観測が指標で示される中、市場では来週発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を上振れするとの見方
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。来年も物価上昇が続くとの観測が指標で示される中、市場では来週発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を上振れするとの見方が出ている。
円は全面高。日本政府が日銀新総裁に経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する方針を固めたと伝わったことで、円に買いが入った。その後、植田氏が現在の金融政策運営について「適切であると考えている」と述べたことを受け、上げ幅を縮小した。
ドルは対円で一時129.8円と、1週間ぶり安値を更新。終盤の取引では131.435円。
ユーロと英ポンドは共に対円で1%を超えて下落。終盤の取引でユーロは約0.7%安の140.34円、ポンドは0.5%安の158.60円。
マネックスUSA(ワシントン)のトレーディング・ディレクター、フアン・ペレス氏は「日銀が大きくタカ派化するかは、全く分からない」としている。
主要6通貨に対するドル指数は終盤の取引で0.4%高の103.55。米経済指標が引き続き好調だったことを反映し、ドル指数は2週連続で上昇。2週連続での上昇は昨年10月以来初めてとなる。
この日発表の米経済指標では、ミシガン大学の2月の消費者信頼感指数(速報値)が66.4と前月の64.9から上昇し、2022年1月以来13カ月ぶりの高水準を付けたほか、1年先の期待インフレ率は4.2%と1月の3.9%から上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、ミシガン大学のインフレ見通しをFRBが追跡する指標の一つとして挙げている。
このほか、労働省発表のCPI年次基準改定によると、2022年12月のCPIは前月比0.1%上昇と、当初発表の0.1%下落から上方改定された。
市場では14日に発表される1月のCPIが注目されている。
英ポンドは0.5%安の1.2056ドル。英国立統計局(ONS)発表の2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.0%でロイターがまとめた市場予想と一致した。
ユーロは0.6%安の1.0679ドル。週間ベースでは2週連続の下落となる見通し。
ドル/円 NY終値 131.41/131.44
始値 130.83
高値 131.59
安値 130.59
ユーロ/ドル NY終値 1.0675/1.0679
始値 1.0697
高値 1.0706
安値 1.0667
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