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概要:需要低迷で紙幣製造会社が苦しんでいる。チャールズ英国王の肖像をあしらった新紙幣など約150カ国の紙幣製造を手がける英デラルーは12日、紙幣の需要はここ20年で最も弱いと警告。株価は急落し、過去最安値を更新した。
紙幣需要は20年ぶりの低さ、英国ではチャールズ国王新紙幣でも
インフレで現金需要に回復の兆しも-デラルーCEO
チャールズ英国王の肖像をあしらった10ポンド札新紙幣
デラルー株の急落は4カ月で2度目。昨年11月にはエネルギーなど投入価格の上昇を理由に通期業績が市場予想を下回るとの見通しを示し、株価が落ち込んでいた。
クライブ・バッシャー最高経営責任者(CEO)によれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時に中央銀行の紙幣在庫が積み上がり、需要が減少した。これに加え、ここ数年で多くの国の通貨が値下がりし、新紙幣の注文がより割高になったとバッシャー氏は電話インタビューで語った。
ただ、生活費高騰が一因となり、現金への需要は回復を見せ始めているという。バッシャー氏は「インフレになると紙幣の需要は押し上げられる。手持ちの現金の価値が下がり、より多くを必要とするからだ」と述べた。
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