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概要:[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。午後に入り発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、連邦準備理事会(FRB)当局者の一角が地方銀の流動性危機
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。午後に入り発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、連邦準備理事会(FRB)当局者の一角が地方銀の流動性危機を巡る懸念を表明していたことが明らかとなった。
FRBが公表した3月21─22日のFOMC議事要旨では、米銀2行の経営破綻で広範な金融ストレスが引き起こされないと明確になるまで利上げを一時停止することが検討されたものの、最終的にはインフレ対応を優先すると結論付けたことが分かった。
朝方発表された3月の消費者物価指数(CPI)は前年比伸び率が5.0%と前月の6.0%から減速し、2021年5月以来の穏やかな伸びになった。ただ、基調的なインフレ圧力は継続しており、FRBは5月の会合で追加利上げに動く公算が大きいとみられる。
主要株価3指数は終日、不安定な値動きとなり、いずれもマイナス圏で取引を終えた。
AXSインベストメンツのグレッグ・バスク最高経営責任者(CEO)は「議事要旨では銀行危機や物価高についてFRBが依然懸念していることが明確になった」と指摘。「投資家は企業決算や明日の卸売物価指数(PPI)発表を前に足場固めを求めており、今週は変曲点だ」と語った。
金融市場は5月のFOMCで25ベーシスポイント(bp)の追加利上げが決定される可能性を70%織り込んでいる。
相場を動かす次の材料は、今後本格化する企業決算発表になりそうだ。14日にはシティグループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が発表を予定する。
S&P総合500種の主要11セクターのうち7セクターがマイナス圏で引け、一般消費財の下落率が最大となった。一方、工業は上げを主導した。
アメリカン航空グループは9.2%安。第1・四半期の利益見通しが市場予想を下回った。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでは1.69対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は104億株。直近20営業日の平均は117億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33646.50 -38.29 -0.11 33764.21 33895.43 33593.32
前営業日終値 33684.79
ナスダック総合 11929.34 -102.54 -0.85 12110.87 12134.50 11916.54
前営業日終値 12031.88
S&P総合500種 4091.95 -16.99 -0.41 4121.72 4134.37 4086.94
前営業日終値 4108.94
ダウ輸送株20種 14220.17 -140.61 -0.98
ダウ公共株15種 968.68 -2.35 -0.24
フィラデルフィア半導体 3052.52 -56.90 -1.83
VIX指数 19.09 -0.01 -0.05
S&P一般消費財 1117.09 -17.48 -1.54
S&P素材 508.00 +0.35 +0.07
S&P工業 842.91 +2.80 +0.33
S&P主要消費財 785.70 -3.54 -0.45
S&P金融 536.69 -1.09 -0.20
S&P不動産 234.47 -0.71 -0.30
S&Pエネルギー 664.99 +0.75 +0.11
S&Pヘルスケア 1561.60 +0.24 +0.02
S&P通信サービス 192.09 -1.73 -0.89
S&P情報技術 2562.26 -15.74 -0.61
S&P公益事業 353.83 -0.41 -0.12
NYSE出来高 8.57億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 27990 - 100 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27945 - 145 大阪比
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