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概要:米労働省が12日発表した3月のCPIは前年比伸び率が5.0%と、前月の6.0%から減速し2021年5月以来の穏やかな伸びになった。ただ、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比で0.4%上昇、前年比で5.6%上昇した。
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[12日 ロイター] - 米労働省が12日発表した3月のCPIは前年比伸び率が5.0%と、前月の6.0%から減速し2021年5月以来の穏やかな伸びになった。ただ、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比で0.4%上昇、前年比で5.6%上昇した。
米労働省が12日発表した3月のCPIは前年比伸び率が5.0%と、前月の6.0%から減速し2021年5月以来の穏やかな伸びになった。米ニュージャージー州で2022年5月撮影(2023年 ロイター/Eduardo Munoz)
市場関係者に見方を聞いた。
●FRB利上げあと1回で終了との見方裏付け
<コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏>
総合インフレ率が予想以上に鈍化したことは米連邦準備理事会(FRB)が基本的にあと1回の利上げで終了するとの見方を裏付ける。インフレ率が予想以上の伸びとなればFRBが6月も追加利上げを決定する可能性があったため、CPI発表を控えて市場は非常に慎重になっていたが、総合インフレ率の伸びが前年比6.0%から5.0%に大幅に鈍化した。この傾向が持続し、経済が急減速した場合、年後半に利下げ余地が生まれるだろう。
●5月0.25%利上げで打ち止め
<アメリプライズ・フィナンシャル(ミシガン州トロイ)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏>
今回の結果で、インフレトレンドに前進が見られていることが確認された。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに転じるとは思えないため、市場は先走りしている可能性がある。FRBが年内に利下げを実施するのは、成長とインフレが急速に悪化した場合だけだ。
FRBは5月の会合で0.25%ポイントの利上げを決定し、これで利上げを打ち止めにするだろう。債券市場で2年債と10年債の利回りが低下するなど、市場はこうした見方に反応している。債券市場は、FRBの引き締めサイクルはおおむね終了したとのメッセージを発している。
●追加利上げが基本シナリオ
<ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバルマーケットストラテジスト、サミール・サマナ氏>
今年後半にはより顕著な景気減速が予想され、それに伴ってインフレ率も比較的急速に低下するとみている。
ただ、3月の数字は少し慎重にみておく必要がある。エネルギーは多くの事業・サービスにとって投入コストであり、石油輸出国機構(OPEC)がこのところ供給量を減らしているためだ。
つまり、インフレ率は米連邦準備理事会(FRB)が心地よいと感じる水準よりも高いままであり、現時点では、何らかの新たな金融リスクが浮上しない限り追加利上げが基本シナリオになると考える。
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