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概要:[ワシントン 13日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は13日、主要国間の地政学的緊張を背景にサプライチェーン(供給網)の安全性を確保する取り組みが強まる中、政策当局者に対
[ワシントン 13日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は13日、主要国間の地政学的緊張を背景にサプライチェーン(供給網)の安全性を確保する取り組みが強まる中、政策当局者に対し新たな冷戦の危険性を警告した。
世界銀行・IMF春季会合の記者会見で「問題は、供給の安全性を高めるためにより決意を固めつつも、世界を2回目の冷戦に追い込まないようにできるかということだ。私はそれが可能だと信じている」と述べた。
主要7カ国(G7)は12日開催した財務相・中央銀行総裁会議で、供給網の多様化を通じて低・中所得国の役割を拡大し、供給網をより強靭にすることで合意した。共同声明は中国を名指しはしなかったものの、供給網に関する文言は中国への依存度引き下げに向けた各国の協調的な行動に合致する内容となった。
ゲオルギエワ氏は、新型コロナウイルス禍やウクライナでの戦争に言及し「供給の安全確保や世界的な供給網を確実に機能させることが、経済協議で新たに高い優先度を持つようになっている」と述べた。同時に、行き過ぎた取り組みで世界貿易の流れを損なうことがないよう「冷静」な対応を促した。
今年の中国経済については、コロナ禍後の経済再開を踏まえて力強い回復が見込まれ、今年の世界成長率の約3分の1を中国が占めるとの見通しを示した。
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