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概要:米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は19日、同国銀行の経営破綻としては史上2番目の規模となるシリコンバレー銀行(SVB)破綻後、銀行セクターは安定してきたとする一方、同セクターでの最近のストレスを受けて、家計や企業の与信確保は一段と難しくなる可能性があると指摘した。
Photographer:Mark Kauzlarich/Bloomberg
総裁は「こうした効果の規模と持続期間を判断するにはまだ時期尚早であり、信用状況の推移や、それが経済に及ぼす潜在的効果を注視する」と語った。
連銀窓口貸出制度を通じた銀行借り入れと、SVBなどの破綻を受けて先月新設した「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」での借り入れ状況を巡っては、「基本的に当局の意図した通り機能している」との認識を示した。
ウィリアムズ総裁はまた、インフレ率は高過ぎ、当局は金融政策を用いてそれを抑制すると話した。
総裁は「2%の長期目標にインフレ率を押し下げるため、当局として十分に景気抑制的なスタンスを達成し、それを維持すると確信している」と表明。インフレ率はこのところ鈍化しており、「直近のデータはこうしたインフレ減速の傾向持続を示唆している」と指摘した。
このほか、「労働力需要が徐々に緩和しつつあることを示す兆候が多少ある一方、労働市場は引き続き極めてタイトだ」とも述べた。
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