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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比208円48銭安の3万3161円94銭と続落した。前日の米国市場が休場で手掛かりに乏しい中、高値警戒感がくすぶり利益確定売りが優勢となった。アジア株の軟調な値動きや円安一服も重しになった。
午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比208円48銭安の3万3161円94銭と続落した。
[東京 20日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比208円48銭安の3万3161円94銭と続落した。前日の米国市場が休場で手掛かりに乏しい中、高値警戒感がくすぶり利益確定売りが優勢となった。アジア株の軟調な値動きや円安一服も重しになった。
日経平均は朝方に100円安で寄り付いた後は下げ渋り、プラスに転じて104円高に上昇する場面があった。先週の中銀イベントを通過し、大きく懸念されるような指標の発表なども控えていないことから「先高観がある中で、押し目を買う動きが続いた」(国内証券のアナリスト)という。
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが19日、5大商社の持ち株比率を引き上げたことが明らかになり、朝方には商社株の物色が目立った。
一方、中盤に香港・上海株などが軟調に始まる中、日経平均は下げ幅を拡大し、一時280円安に下落した。朝方に142円台前半で推移していたドル/円が141円台半ばへとやや円高方向に振れたことも重しとなった。
市場では「(株価は)6月に入ってからの急速な上昇の反動の範囲を出ていないようにみえる。3万2800円程度までの下落なら健全な調整といえ、その後は上昇しやすくなるのではないか」(野村証券の神谷和男投資情報部ストラテジスト)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.81%安の2271.91ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0693億5800万円だった。東証33業種では、値上がりは卸売と海運の2業種で、値下がりは保険や証券、鉄鋼など31業種だった。
東京海上HLDGや野村ホールディングスは軟調だった。一方、三菱商事など大手商社は年初来高値を更新。ソフトバンクグループは年初来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが420銘柄(22%)、値下がりは1349銘柄(73%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。
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