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概要:世界の中央銀行は今月タカ派的な論調を強めたが、債券強気派はそれを歓迎している。
世界の中央銀行は今月タカ派的な論調を強めたが、債券強気派はそれを歓迎している。
金融当局がインフレ抑え込みに成功すると信じる投資家は、期間長めの債券の買い増しを進めている。インフレが落ち着けば債券は有利で安定的なリターンをもたらすからだ。
米連邦準備制度が利上げを続け追加利上げを約束している中でも10年物米国債利回りは今年、10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.77%となった。
米国債は昨年、12%値下がりし過去最悪のパフォーマンスだったが、今年は成長鈍化とサプライチェーン問題が緩和される中でインフレが抑制されると投資家は安心感を抱いている。
ただ、インフレが予想以上に高止まりし当局が金利をより高く引き上げ長く維持することになれば、投資家は足をすくわれる。
DBS銀行のストラテジスト、チャン・ウェイ・リアン氏は「中銀が利上げについてタカ派的であればあるほど、インフレ抑制への信頼と長期債の利回り安定に寄与するという皮肉な状況になっている」と述べた。
ブルームバーグの調査に答えたアナリストは、10年物米国債利回りが年末までに3.39%に低下すると予測。ブルームバーグの指数によれば、米国債相場はここ3カ月に約2%下落し、年初来の上昇率は約1.6%に縮小した。
信任票
長期債の需要を支える要因はほかにもあるかもしれない。「長期のライアビリティーを持つ年金基金はいずれにしても長期債に投資せざるを得ない」とDBSのチャン氏が説明した。
フォワード市場のトレーダーも金融当局への信頼を反映させ、ポジションを調整している。トレーダーらは10年物米国債利回りが今後1年に約60bp上昇すると予想。年初には100bp超の上昇を見込んでいた。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアジア調査責任者、クーン・ゴー氏は「タカ派的な中央銀行と一部中銀の最近の積極的利上げはフロントエンドの利回りを上昇させたがロングエンドの債券は安定していた」として、当局がインフレ退治に真剣だという安心感が背景だと説明。「つまり、これはセントラルバンカーの信頼性に対する信任票だ」と話した。
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