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米欧の中銀トップ、インフレ対策で一層の金融引き締めを予想
概要：世界の主要中央銀行トップの数人が28日、回復力のある経済でインフレが高止まりしているとして、さらなる金融引き締めが必要だとの見解を示した。
日銀の植田和男総裁やパウエル米ＦＲＢ議長、ラガルドＥＣＢ総裁、ベイリー英中銀総裁がポストがルのシントラで開かれたＥＣＢフォーラムのパネル討論会に参加
世界の主要中央銀行トップの数人が28日、回復力のある経済でインフレが高止まりしているとして、さらなる金融引き締めが必要だとの見解を示した。
パウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長は、ポルトガルのリゾート地シントラで開かれた会議で、「政策は景気抑制的だが、十分に抑制的ではない可能性がある。抑制的な政策はまだ十分に長い期間行われていないかもしれない」と述べた。
インフレに関するパウエル議長の発言にイングランド銀行（英中銀）のベイリー総裁と欧州中央銀行（ＥＣＢ）のラガルド総裁もほぼ同様の見解を示し、両者とも一層の行動を予想していると述べた。
例外は日本銀行の植田和男総裁だった。植田氏は日銀が利上げに踏み切っていないのは基調的なインフレ率が依然として低いからだと述べた。
ラガルド総裁は、利上げ停止についての質問に対し、それは「現在考えていることではない」と返答。「われわれにはまだやらねばならないことがある」と付け加えた。
パウエル議長は、６月に利上げを見送った連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が今後は一会合置きに政策金利を引き上げるのかとの質問に対し、そうかもしれないし、そうならないかもしれないと回答した上で、自身としては連続利上げを排除しないと述べた。
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