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ＩＭＦ理事会、ウクライナ支援巡る審査完了 8.9億ドル融資実行
概要：[ワシントン ２９日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）理事会は２９日、ウクライナへの１５６億ドルの融資プログラムに関する最初の審査を完了した。ウクライナは財政立て直しに向け８億９０００万ドルの即時引き出しが可能になる。
６月２９日、国際通貨基金（ＩＭＦ）理事会は、ウクライナへの１５６億ドルの融資プログラムに関する最初の審査を完了した。写真はキーウで２月２０日、国際通貨基金（IMF）のゲオルギエバ専務理事を歓迎するウクライナのゼレンスキー大統領（２０２３年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service)
[ワシントン ２９日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）理事会は２９日、ウクライナへの１５６億ドルの融資プログラムに関する最初の審査を完了した。ウクライナは財政立て直しに向け８億９０００万ドルの即時引き出しが可能になる。
３月３１日に導入された同プログラムの融資実行額はこれで約３６億ドルになる。
ＩＭＦは、ウクライナ当局が困難な状況下で改革目標の達成に向けて力強い進展を遂げ、４月までの定量的基準と６月までの構造的指標を満たしたと述べた。
ＩＭＦのギャビン・グレイ氏は、今月初めのウクライナ南部カホフカダム破壊による社会・環境・経済的影響について調査を続けていると記者団に説明。初期の予想では食料価格が上昇し、国内のインフレを押し上げる見込みだとした。
ただ、融資プログラムが経済を支援することから今年の成長率予想をプラス１─３％に据え置いた。ＩＭＦは３月時点のマイナス３％─プラス１％から予想を引き上げていた。
次回の審査は１１月下旬か１２月上旬に行う見通しという。
ＩＭＦはウクライナが改革実現に向けた機運を維持することが重要としている。
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