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概要:米石油大手エクソンモービルはトレーディング部門の拡大を目指しているが、多額の業績連動報酬を支払うべきかどうかという厄介な問題に直面している。
報酬体系見直しの可能性、提起されるが実現に至らず-関係者
トラフィグラなど競合勢、成績上位トレーダーに多額のボーナス支給
米石油大手エクソンモービルはトレーディング部門の拡大を目指しているが、多額の業績連動報酬を支払うべきかどうかという厄介な問題に直面している。
エクソンは同部門でトレーダーや支援スタッフの採用を進めているが、業界で一般的な利益連動型の大型現金ボーナスは支払っていない。部外秘の社内情報だとして匿名を条件に複数の現・元社員が明らかにした。エクソンは社内のエンジニアらと同様、総じて成績優秀なトレーダーには基本給に加えて、小規模な株式賞与や年金プランといった従来の福利厚生を提供しているという。
一方、資源商社トラフィグラは昨年に過去最高益を記録したことを受けて、成績上位のトレーダーや幹部らに対して合計30億ドル(約4300億円)、一人当たり平均250万ドル前後を支払った。英石油大手BPも多額のボーナスを支給したほか、ビトル・グループもかつてないほど多額の報酬を支払う見通しだ。
資源商社大手トラフィグラが過去最高益、幹部ら社員に計30億ドル支給
エクソンの幹部らはトレーディング部門の拡大に乗り出した2018年以降、報酬体系見直しの可能性を折に触れて社員らに示してきた。今年行った内部でのプレゼンテーションでもこの件に触れたが、変更には至らなかったと関係者らは話している。変革ペースの鈍さに社員らは不満を募らせており、複数のスタッフが退社。人材確保をさらに難しくしているという。
優秀な人材を確保するには、特にボーナスなどで競合に負けない報酬を提供する必要がある。だが、エクソンは競合並みのリスクをとることには消極的で、ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は4月、投機的な取引は行わないと述べている。
エクソンは声明文で「当社は創業140年余りの歴史があり、優秀な人材の確保・維持には競争力の高い、革新的な報酬が必要だと十分理解している」とし、「われわれは新設したトレーディング部門も含め、この原則をすべての事業に適用している」と述べた。
エクソンは2月、原油や天然ガス、電力、石油製品の関係部署を集約し「業界トップクラスの成果」を目指すグローバルトレーディング部門を新設すると発表し、業界を驚かせた。エクソンが新設のトレーディング部門を拡大していることで業界内の人材獲得競争は激しさを増している。
エクソン、トレーディング部門創設を計画-コモディティーで利益狙う
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