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概要:5日の米金融市場では、米国債利回りが上昇。株式相場は6月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を消化する中、軟調な展開となった。
米国株は軟調、UPSやコインベースに売り
ドルは一時144円08銭まで下げ、その後切り返す
5日の米金融市場では、米国債利回りが上昇。株式相場は6月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を消化する中、軟調な展開となった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4446.82 | -8.77 | -0.2% |
ダウ工業株30種平均 | 34288.64 | -129.83 | -0.4% |
ナスダック総合指数 | 13791.65 | -25.12 | -0.2% |
午後に入って公表されたFOMC議事要旨では、投票権を有するメンバーの一部がタカ派的な見解を示していたことが分かった。
6月の米利上げ休止巡り、意見の相違明らかに-FOMC議事要旨 (2)
個別銘柄では、米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が下落。労使交渉が行き詰まり、労働者30万人余りがストライキに近づいていることが嫌気された。投資判断の引き下げが重しとなり、暗号資産(仮想通貨)交換業で米最大手のコインベース・グローバルも売られた。
米宅配大手UPS、運転手がスト突入の可能性-労使交渉が行き詰まり
コインベースの投資判断引き下げ、不透明感強く予想困難-パイパー
エバコアISIの創業者で会長を務めるエド・ハイマン氏はブルームバーグテレビジョンに対し「リセッション(景気後退)に突入していない状況で、これまでで最も景気に対して弱気になっている。利回り曲線のほか、利上げと同時進行でのマネー収縮やQT(量的引き締め)が要因だ」と述べた。
エバコアISIのハイマン会長
金利スワップ市場は9月までの0.25ポイント利上げを織り込んでおり、利下げ観測はさらに後退している。議事要旨では、雇用市場の引き締まりを受けて6月も利上げが望ましいと一部が主張したと記されており、内部の意見が割れていたことが分かった。
BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「これで7月26日にFOMCが追加利上げを行う可能性が高まった」と指摘。「議事要旨は6月の利上げ見送りは際どい判断であり、7月の追加利上げがFOMCの基本シナリオであるとの印象を意図的に与えている」と述べた。
投資家は雇用市場に減速の兆しが出ていないか手がかりを求め、7日に発表される6月の雇用統計を精査する見通しだ。
世界の株式は上期に大型ハイテク株主導で大きく値上がりしたが、中国景気の回復失速や米利上げを巡る不確実性がここにきて重しになっている。
7月開催のFOMC会合と欧州中央銀行(ECB)政策委員会で追加利上げが見込まれる中、ブルームバーグ・エコノミクス(BE)が集計する借り入れコストの総合指標は今四半期に6.25%のピークを示す。これは3カ月前の予想(6%)を上回る水準だ。
インフレ強行軍のFRBとECB-世界金融政策、今後一層乖離も (3)
ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントの投資部門共同責任者、ベンジャミン・カービー氏は「来年まで景気後退はないというのが当社の見方だ」と指摘。「インフレは鈍化し、雇用市場と個人消費は堅調で、プロの資産運用担当者の多くは依然としてリスクをアンダーウエートしている。そのためリスク市場にとって最も抵抗の少ない道筋が高まっている」と述べた。
米国債
金融政策見通しに敏感な2年債利回りは小幅上昇となる一方、10年債利回りは一時3.94%に上昇した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.93% | 6.26 | 1.6% |
米10年債利回り | 3.93% | 7.51 | 1.9% |
米2年債利回り | 4.94% | 0.87 | 0.2% |
米東部時間 | 16時50分 |
早い時間の取引で英国債が大きく下げ、年限長めの米国債を中心に売りが波及した。JPモルガン・チェースのエコノミストのアラン・モンクス氏がインフレを鎮圧するためにイングランド銀行(英中央銀行)が7%まで政策金利を引き上げざるを得なくなると指摘したことが背景にある。10年債利回りはロンドン時間の取引が終わると狭いレンジ内で推移。FOMC議事要旨への反応は限られた。
JPモルガン、英経済に7%金利と「ハードランディング」のリスク
外為
ドルが上昇。FOMC議事要旨の公表を受けて、6月に政策金利を据え置いたFOMCが利上げを再開するとの観測が強まった。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は4日ぶりに反発した。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1234.62 | 2.52 | 0.2% |
ドル/円 | ¥144.69 | ¥0.22 | 0.2% |
ユーロ/ドル | $1.0854 | -$0.25 | -0.2% |
米東部時間 | 16時50分 |
対円のドルは午前の取引で1ドル=144円08銭まで売られる場面もあったが、議事要旨の公表後に買いが優勢となった。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の為替ストラテジストはリポートで、根強いインフレで高金利が長期間続く見通しだとして、ドルは年内いっぱい上昇基調が続くとの見通しを示した。
昨年ほどのドル高進行は見込まないとしたものの、「市場が金利の高止まりと景気悪化によるリスクオフを織り込む中で、ドルには一定の上値余地があるとみている」と指摘。その後は失業率の大幅悪化などハードランディング(硬着陸)が起こり、ドルが売られ、長期的な均衡水準に戻るとの見方を示した。
BofAのドル予想は、第3四半期(7-9月)が147円、2024年末までに125円。対ドルでのユーロは下期に1ユーロ=1.05ドル、24年末までに1.15ドルとなっている。
ユーロはこの日、欧州時間に一時1.0908ドルまで買われたが、米国時間に入って値を消す展開となった。
ユーロ圏における5月の向こう12カ月間の期待インフレ率は3.9%と、4月の4.1%から鈍化した。ただ、今後3年間では2.5%と前月から変わらずで、ECBが目標とする2%を依然上回る。
ユーロ圏消費者のインフレ期待、5月も低下-ECB調査
原油
ニューヨーク原油相場は大幅上昇。前営業日まで薄商いが続いたが、祝日明けのこの日の市場では3日に発表されたサウジアラビアの自主減産継続とロシアの輸出削減が好感された。
北海ブレント原油先物は直近2限月の価格差であるプロンプトスプレッドが逆ざやに戻り、足元の強気を示唆した。TDセキュリティーズのアナリスト、ダニエル・ガリ氏はこの動きについて、近く在庫が取り崩されるとの見方に合わせたリプライシングと整合すると指摘した。
「投機家によるショートカバーがある程度価格を支えた可能性は高いものの、需給ファンダメンタルズからみて、当社の供給リスク指標は今年の最高に達している」と指摘。「サウジが自主減産を継続すると決断し、ロシアが輸出を削減すると表明したことは、いずれも生産とは逆方向であり、この需給要素が最近の価格上昇に寄与している」と説明した。
アラブ首長国連邦(UAE)は当面、自主減産には参加しないと同国のエネルギー相は述べた。サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、ロシアが下した最新の決定は輸出に影響するために意義深いと述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前営業日比2ドル(2.9%)高い1バレル=71.79ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は40セント上昇して76.65ドル。
金
ニューヨーク金スポット価格は反落。FOMC議事要旨の公表を受けて一段安となった。ブルームバーグ・ドル指数は小幅に上昇した。
それまでは米金融政策の道筋を占うヒントを得ようと、議事要旨の発表を待つ展開だった。
金は5月に付けた今年のピークから約6%下落。FOMCが6月会合で政策金利を据え置いた後、当局者からタカ派的な発言が相次ぎ、価格を圧迫した。
経済データも予想を上回る強さを示すものが複数出され、景気の底堅さを浮き彫りにし、リセッション(景気後退)観測をさらに遠ざけた。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時39分現在、前営業日比0.4%安い1オンス=1916.98ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は同2.40ドル(0.1%)下げて1927.10ドル。
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