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概要:米債券利回りの一部が先週、10年超ぶりの水準に跳ね上がる中、投資家の焦点は連邦公開市場委員会(FOMC)7月会合の次の動向に移り始めた。
7月利上げは確実視、年内あと1回の利上げ巡っては意見二分
7・9月FOMCの合間にはジャクソンホール会合控える
米債券利回りの一部が先週、10年超ぶりの水準に跳ね上がる中、投資家の焦点は連邦公開市場委員会(FOMC)7月会合の次の動向に移り始めた。
債券市場は目下、直近の経済指標を受けて、今月25-26日のFOMC会合での0.25ポイント利上げをほぼ完全に織り込んだ。
7月の米利上げに「青信号」、FOMC予測に反して賃金の伸び加速
そのため焦点は9月会合に移っているが、投資家の見方は依然として分かれている。今週発表されるインフレ指標が重要な判断材料となる可能性はあるが、鈍化が確認されても、その時点でさらなる行動の必要性は不明確なままだろう。
7月から9月の会合まで時間が空くこと、さらに夏期休暇シーズンと重なることも、債券市場のボラティリティーを一段と高めることになりそうだ。債券市場のボラティリティーを測るICE・BofA・MOVE指数は6日、3月初旬以来の大幅上昇となった。2年債と5年債利回りが2007年以来の水準に急上昇したことが背景にある。
大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカ(DCMA)の債券共同責任者、レイ・レミー氏は、米金融政策の先行きを巡る不透明感からボラティリティーの高止まりが続くだろうと話す。「雇用統計を踏まえれば、経済はなお堅調で、インフレも根強い。そのため債券利回りには上昇余地がある」とみる。
債券市場のボラティリティーは高止まりする見通し(ICE・BofA・MOVE指数)
一方、モルガン・スタンレーなどはこうした見方に異議を唱えている。インフレは鈍化しており、今月以降、米金融当局への利上げ圧力は弱まるとの見立てだ。
12日に公表される6月の米消費者物価指数(CPI)統計では、コア指数(変動の大きい食品・エネルギー除く)が前年同月比5%上昇と、2021年11月以来の低水準まで鈍化すると見込まれている。
TDセキュリティーズは、コア指数が4.8%に低下すると予想。さらに、6月雇用統計でみられた減速の兆しが持続する見通しだとして、同社のストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「米金融当局が7月の会合後に利上げするのはかなり難しくなる」と指摘。だが、市場が利下げの可能性を織り込まないよう、秋の利上げの可能性は維持するだろうと述べた。
ただ、両会合の合間の8月にはジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でのパウエル議長の講演が控えている。歴代議長は同会合で、市場を動かすような金融政策見通しに関する発言を行ってきた経緯がある。
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